私の関わりのある法人
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 あくまでも、私個人の意見です。

2016年02月25日

2月25日(木曜日) 多くて見苦しからぬは、文車の文(徒然草)



 おはようございます。
 天気予報は晴れ後曇り。
 予想最高気温は8℃。
 きのうと同じやな。




・ 第七十二段

 賎しげなるもの。居たるあたりに調度の多き、硯に筆の多き、持佛堂に佛の多き、前栽に石・草木の多き、家のうちに子孫(こうまご)の多き、人にあひて詞の多き、願文に作善多く書き載せたる。

 多くて見苦しからぬは、文車の文(ふみ)、塵塚の塵(ちり)。


 硯、筆、紙いずれも高価だったろうし、そもそも字の書ける人が少なかったろうな。
 その中で「筆が多い」のは賎しげで、「(相手から来た)手紙が多い」のはいいことだと。
 まあ前者は金にあかせて、って感じはするな。


もずらいとさんからのコメントがつきました

>硯、筆、紙いずれも高価だったろうし、そもそも字の書ける人が少なかったろうな。

 字の書けない人のことは兼好法師も考慮していないと思います。硯は「数」ではなく「端渓の目の多い硯」といった基準がありました。カスを百個もつよりすごいの一個もっていた方が偉かったのです。
 筆はそこまで価格差がないので数勝負になったのでしょうが、「筆を変えて細工する」のはダサかったのです。
 健康の思想は「シンプル・イズ・ベスト」です。


もずらいとさん、どうもです。

>「端渓の目の多い硯」

ふむ。「端渓」という言葉は聞いたことがありますね。
いや、見たことがありますね、だった・・・
Wikipediaの硯の項目を見ると「端渓」って「たんけい」と読むんですね。「ずいけい」かと思ってた・・・

石眼は一種の含鉄質結核体であることが実証された。つまり酸化鉄などの鉄の化合物が磁気を帯びて集まり形成されたものである。

磁気で集まって来るのがそのまま石の状態になってるって、面白いなあ。

で、Google検索したら、右上に出てくるこの硯は162万円。



>「筆を変えて細工する」のはダサかった

なるほど。
弘法 筆を選ばず
ですな。



posted by kingstone at 07:16| Comment(1) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>硯、筆、紙いずれも高価だったろうし、そもそも字の書ける人が少なかったろうな。

 字の書けない人のことは兼好法師も考慮していないと思います。硯は「数」ではなく「端渓の目の多い硯」といった基準がありました。カスを百個もつよりすごいの一個もっていた方が偉かったのです。
 筆はそこまで価格差がないので数勝負になったのでしょうが、「筆を変えて細工する」のはダサかったのです。
 健康の思想は「シンプル・イズ・ベスト」です。
Posted by もずらいと at 2016年02月25日 20:48
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