「調べる」論 木村俊介著
「15分で1000字を書かなければならない時もある仕事です」
加藤弘士
スポーツ報知プロ野球担当記者
「野村さんがつねづね重視するべきとおっしゃるプロ意識という言葉の裏側には、おそらくその興行という側面が貼りついているんじゃないか。要は客商売ということをたいへん心得ている、サービス精神のある方なんです」
そう、サービス業、客商売。
私の仕事だとどうなるんだろう・・・
お客様ってのは、実は親御さんじゃないんだよね。親御さんを支援することも大事なんだけど、親御さんを「いい気分」にさせることが仕事では無い。まあ、そう言いながら、実は親御さんにも最終的には「良かった」といい気分になって頂きたいと強く願っているのだけど・・・
お客様ってのは、「児」を対象にしてたら、あくまでも「その子本人」なんだよね。
でも最初に動くのは親御さんでしかない。もちろんお子さん自身に「良かった」「嬉しい」「やったぜ」と思ってもらうことを第一に考え、お子さん自身から私や社のサービスを受けたい、と思ってもらえるように努力してるんだけど。
「これは人生最大の挫折ですけれど、ぼくは2006年に結婚し、2007年にスピード離婚しています。完全に自分が悪くて、家を放っておいたツケがまわって愛想をつかされたわけですが、取材の時にはいつも心がけている先読みや気配りが、何でできなかったかって話なんですよね」
むつかしいなあ・・・
仕事での動きとプライベートでの動きは同じにできないもんなあ・・・
「こんなぼくにも、たまに会社へ読者の方からファンレターが届くのですが、以前、斉藤佑ちゃんのファンのおばさまから、『今日のスポーツ報知は、自分の人生の中で、130円でした買い物の中で一番いいものだった』という手紙をいただいたんですよ。もう、うれしくてたまらなくて!その時の紙面は、かなりの準備と苦労を重ねて作ったものだったので『見ている人は、見ているんだな』って。ああ、この商売を選んで良かったと、心底思いました」
ほんとね。
大人になるとなかなか褒められなくなる。
でも褒められると嬉しいよね。
いくら心で思っていても、表明してくれないとわかんないもんね。