おはようございます。
快晴です。
天気予報では最高気温10℃。
原文『徒然草』全巻より
・ 第十五段
いづくにもあれ、暫(しば)し旅立ちたるこそ、目さむる心地すれ。
そのわたり、こゝかしこ見ありき、田舍びたる所、山里などは、いと目馴れぬことのみぞ多かる。都へたよりもとめて文やる。「その事かの事、便宜(びんぎ)に忘るな」など、言ひやるこそをかしけれ。
さやうの所にてこそ、萬に心づかひせらるれ。持てる調度まで、よきはよく、能ある人・かたちよき人も、常よりはをかしとこそ見ゆれ。
寺・社(てら・やしろ)などに、忍びてこもりたるもをかし。
やっぱ旅することはいいよなあ。
自分の生活範囲では見ることのできない風習・食べ物・建物とかいろんなもんがあるし。確かに「びっくりしたあ」と目がさめる思いをするな。
びん−ぎ 【便宜】名詞
@都合がよいこと。好都合。
Aよい機会。よいついで。
B手紙。たより。
なるほど。
「その事かの事、便宜(びんぎ)に忘るな」
は
「あんなことやこんなことをちゃんと手紙に書いてね」
ということか。
で、この頃(鎌倉時代から室町時代にかけて)でも、お寺や神社をめぐるのが、ひとつの旅の形やったんやな。
「忍びてこもりたる」っていうのは外から見てるだけでなく、中で修行させてもらってるのかな?