おはようございます。
雨上がり。
2日前は豪雨だし、昨日はパラパラ降ることがあったし、秋雨前線ってやつ?
「峠」と「街」は量が多いので転載やめときます。
秋夜弄筆
三好達治
日かず経て呼子鳥啼かずなりしを、それかともききあやしみて外のもに出づれば、音に澄みて鳴けるは遠き蟋蟀なりけり。柿の実したたかに石に落ち、空を仰ぐに風早く雲飛んで月もまた飛ぶこと早し。野に蕭殺の兆ありて客心を痛ましめ、夜頃を宿のほとりに、我は秋蚕(しうさん)の匂ひあるなかをさまよひぬ。また室に帰りて怠りて弓臥するに、時はなほ衣手のうすきを喞つに早けれども――。
ひときはは凩ちかきひぢ枕
また時ありて山雨のわづかにたばしり去るを前庭のひろきに知りぬ。
楠天の葉うらも白き月夜かな
蟋蟀 コオロギ
蕭殺(しょうさつ)もの寂しいさま。特に、秋の末の、草木が枯れてもの寂しいさま。
秋蚕(しゅうさん)7月下旬以降に飼育される蚕。しゅうさん。
弓臥(きゅうが)弓なりになって臥すこと。(そりゃしんどいやろ・・・)
喞つ(かこつ)@嘆いて言う。不平を言う。
「身の不遇を−・つ」
「人手不足を−・っている」
「無聊(ぶりよう)を−・つ」
Aほかのことを口実にする。かこつける。
「心きよく,底の光を−・つかたにも/寝覚 3」
嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな(西行法師)
凩(こがらし)
山雨(さんう)
「生活の柄」みたいな詩やね・・・