※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2015年08月30日

8月30日(日曜日) 村(三好達治「測量船」より)


 おはようございます。
 曇りです。



         三好達治

鹿は角に麻縄をしばられて、暗い物置小屋にいれられてゐた。何も見えないところで、その青い眼はすみ、きちんと風雅に坐つてゐた。芋が一つころがつてゐた。

そとでは桜の花が散り、山の方から、ひとすぢそれを自転車がしいていつた。
脊中を見せて、少女は藪を眺めてゐた。羽織の肩に、黒いリボンをとめて。


 この鹿は生け捕りにされて、まだ生きてるわけか。
 座ってるし。
 三好達治の測量船の中には、結構、地方の日常生活みたいなのが出てくるけど、当時はそっちのほうが圧倒的に多い風景だったのかな?

posted by kingstone at 05:20| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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