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 あくまでも、私個人の意見です。

2015年05月03日

第1章 甦るデトロイト(縮小都市の挑戦 矢作弘著)



承前

縮小都市の挑戦 矢作弘著 序章「縮小都市の時代」

第1章 甦るデトロイト ー 財政破綻から、都市再生の胎動へ

「デトロイト市の財政破綻は、デトロイトの破綻ではない」

つまり

「地方自治体の財政破綻は、地方の破綻ではない」

ということか。

現在(?)360kmm^2中、1/3が空き住宅、空きビル、空き工場、空き地。


1943 黒人の繁華街、パラダイスヴァレーで暴動が起き、
    黒人が白人商店を略奪
    翌日、暴徒化した白人が襲撃。
    警官も便乗。黒人17人射殺。
    3日間で34人が殺された。
1945以降 自動車産業急成長
1950年代 製造工場の国外脱出が始まっている
1967  いわゆる「デトロイト都市暴動」
     死者43人。
     この時、白人死亡者が少なかったのは、
     すでにホワイトフライトが始まっていたから。
     (ちなみにキング牧師の「I have a dream」の演説は1963年
      キング牧師暗殺は1968年)
1974 初の黒人市長 コールマン・ヤング
1980 GMのポールタウンプロジェクト
    GMが大工場を作って雇用を作り出すと約束し、
    私有地を強制収用し、安価で提供かつ市税を下げたが、
    新規の雇用はほとんど発生しなかった。
    (他工場からの配転)
2002 クワミ・キルパトリックが市長
    年金悪用。
    本人・親族・市幹部が汚職で逮捕される。
2013.7 デトロイト市 連邦破産法第9条申請
2013.12 連邦破産裁判所が破産を認める
     負債総額180億ドル超え(1兆8千億円超え)

cf. 1970年代ニューヨークをはじめ多くの都市政府が破綻の危機にあったが州政府などの救済で破産することはなかった。

2006年のこちらの記事では当時の神戸市の負債は1兆1,204億円
負けてへんやん・・・(なおデトロイトの市域の人口は70万人。神戸市は150万人)

神戸市借金地獄 「倒産」間近い?
なお、神戸市の広報によれば着実に返しているとのことだけど・・・


報道はデトロイト市の破綻を都市間競争の激化を理由にあげる
筆者は「本当の理由ではない」と書いているが、

・納税者(住民・企業)
・市職労(給与・年金)
・市債の所有者(ウォールストリート)

都市のステークホルダー(利害関係者)が協働する空間をいかに構築するか


0・仕事を求めてやってきた黒人貧困層
 (景気が良ければそれなりの結果が出た)
1・景気悪化で仕事が無くなり、治安悪化
2・ホワイトフライト(白人が郊外に逃げる)
3・ブラックフライト(富裕黒人層が郊外に逃げる)
4・商業施設の郊外化(車の無い、中心部の貧困層は行けない)
5・郊外に新自治体を作る(我々の税金が黒人貧困層のために使われるのは嫌だ!)
6・税収不足
7・治安が悪化しても対応できない

で、また1に戻って悪循環。

やっぱ4のところ、問題だなあ・・・税金って・・・富の再配分、セーフティーネット作りに生かされないと、本来の使い方じゃないのじゃないかな?

で、その結果だと思うけど、確かにデトロイトでは税金は
市民所得税 デトロイト 2.45%(えっ、そんなに少ないの・・・10%とられないの?)
      他都市の多く1%
      ざっくり2.5倍。
不動産税(10万ドル相当の住宅)1000万円
      デトロイト  6700ドル(67万円)
      他都市    5000ドル以下(50万円以下)
      ざっくり20万円高いと。
小型車の保険料 デトロイトの治安の悪い所 月額450ドル(年額5400ドル・54万円)
        郊外の富裕層地域 年額1400ドル(14万円)
        ざっくり4倍



製造業雇用者
  1950年   295000人
現在(2014?) 27000人
(1/10以下)

再生の順序
1.アーバンパイオニアが活躍
  治安が悪く、安い賃貸料のところで商売を始める
2.地元のスモールビジネスが起業
3.地元の不動産デベロッパーやチェーン系ビジネスが投資
4.全国規模のデベロッパーや金融資本が動き始める

アーバンパイオニアの例

Cass Cafe
   アートギャラリー・カフェレストランのキャスカフェ
   2人の女性が家族や友人からの援助で1997に始めた
   病院や大学、美術館に勤める人などが客として集まって来た。

Ponyride
   Phil Cooley(Our Story ってページで割と下の方に出て
   くるが、元は彼が作ったみたい。モデルをしたり、シェフ
   としてヨーロッパを回ったり大工をしたりしてて、
   デトロイトの非常に危険なところにワークショップとしての
   Ponyrideを作った)

また中心部は、それなりにウォール街が注目してるのかな?

キーワードは医療と教育。
そして都市農業。

スポーツとカジノは都市活性化にあまり寄与しないとのこと。


第2章 トリノを再位置化する(縮小都市の挑戦 矢作弘著)

第3章 人口減少と高齢化の最先端を走る日本(縮小都市の挑戦 矢作弘著)

参考まとめ

   デトロイト市の破綻について(週プレ)

   デトロイトは最初は小麦粉の産地だった

   破産法適用 「犯罪都市」デトロイトを歩く
posted by kingstone at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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