外は真っ暗です。
ーーー与謝野晶子 みだれ髪よりーーー
春思
さおぼさずや宵の火かげの長き歌かたみに詞あまり多かりき
学研全訳古語辞典
かた−み 【形見】名詞
@遺品。形見の品。遺児。故人や遠く別れた人の残した思い出となるもの。
出典竹取物語 かぐや姫の昇天
「すこしかたみとて、脱ぎおく衣(きぬ)につつまむとすれば、
ある天人つつませず」
[訳] 少し(の薬)を形見の品として、脱いで置いていく着物に包もう
とすると、そばにいる天人が(これを)包ませない。
A記念(物)。思い出の種。昔を思い出す手がかりとなるもの。
出典奥の細道 平泉
「しばらく千歳(せんざい)のかたみとはなれり」
[訳] (光堂は)しばらくの間は千年の(昔を思い出す)記念物と
なっている。
「そうは思わずに、夕方のかがり火でできる影が長く伸びているような、長い歌を歌ったけれど、あなたの思いでとして、あまりに詞が多かった」
こんな感じ?
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ラベル:挨拶 天気 歌
>「かたみ」で引けばそうですが
>「かたみに」で引けば「お互いに」と出てきます
ええっ、そうなるのか・・・
>それがうまいからお互い惹かれたわけです。
これはよくわかる。