割と明るい曇りです。
雲が高いところにある。
ーーー与謝野晶子 みだれ髪よりーーー
はたち妻
かづくきぬにその間の床の梅ぞにくき昔がたりを夢に寄する君
Weblio古語辞典より
かづ・く 【潜く】[一]自動詞カ行四段活用
@水中にもぐる。
A(水中にもぐって魚や貝などを)とる。
[二]他動詞カ行下二段活用
(水中に)もぐらせる。
かづ・く 【被く】[一]他動詞カ行四段活用
@かぶる。
Aいただいた衣服を左肩にかける。(褒美などを)いただく。
B負担する。身に引き受ける。
[二]他動詞カ行下二段活用
@頭からかぶせる。
A(褒美・引き出物として衣服を)左肩にかけてやる。与える。
B押しつける。負わせる。
ここは「被く」か。
にく・し 【憎し】形容詞ク活用
@しゃくにさわる。気に入らない。いやだ。憎らしい。
A感じが悪い。みっともない。見苦しい。
Bあっぱれだ。見事だ。優れている。▽憎く感じるほど優れているようす。
ここは「あっぱれだ。見事だ」かな。
前後は夏から秋の歌。だから着物をかぶっている(はおっている?)のは別に寒いからではなさそう。でまあ、美しい梅がいけてる。そこで「昔がたり」ってのは古典の蘊蓄をかたむけてるのかな?「夢に寄する」はどういう意味だ?自分の夢を古典にたくして語る、ということかな?
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