薄曇りです。
なんか地面にぽつぽつと雨の跡みたいなものもありますが・・・降った??
ーーー与謝野晶子 みだれ髪よりーーー
蓮の花船
戸に倚りて菖蒲売る子がひたひ髪にかかる薄靄(うすもや)にほひある朝
「菖蒲」には「あやめ」とふりがながふられています。しかしショウブもハナショウブもアヤメもカキツバタも別物らしいです。
『菖蒲(あやめ)・菖蒲(しょうぶ)・かきつばたの違い』
晶子の時代には菖蒲湯の季節にお風呂に入れるショウブの葉を売りに来てたんだろうな。5月5日の端午の節句に「尚武」とかけて祝われたとのこと。
菖蒲湯
weblio古語辞典
にほひ 【匂ひ】名詞
@(美しい)色あい。色つや。
出典枕草子 木の花は
「花びらの端に、をかしきにほひこそ、心もとなうつきためれ」
A(輝くような)美しさ。つややかな美しさ。
出典源氏物語 桐壺
「この御にほひには並びたまふべくもあらざりければ」
B魅力。気品。
出典紫式部日記 消息文
「その方の才(ざえ)ある人、はかないことばのにほひも見え侍(はべ)るめり」
C(よい)香り。におい。
出典徒然草 三二
「わざとならぬにほひ、しめやかにうちかをりて」
D栄華。威光。
出典源氏物語 椎本
「官位(つかさくらゐ)、世の中のにほひも、何とも覚えずなむ」
E(句に漂う)気分。余情。
出典三冊子 俳論
「言外に侘(わ)びたるにほひ、ほのかに聞き得て」
玄関の戸のところにショウブの葉を売りに来た娘がいる。額・前髪のところにうすもやがかかったように、つややかな美しさのある朝だなあ。
みたいなこと?
ほんと若い娘さんてそれだけで「つややかな」イメージあるよな。
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