若い世代から「どうすればいい転職ができるか」「どうすれば起業でき、勝算があるか」などを質問され、それが堀江さんには「掛け算の答え」を求めていると思われ、それについて。
人が新しい一歩を踏み出そうとするとき、次へのステップに進もうとするとき、そのスタートラインにおいては、誰もが等しくゼロなのだ。
つまり、「掛け算の答え」を求めているあなたはいま、「ゼロ」なのである。
そしてゼロになにを掛けたところで、ゼロのままだ。物事の出発点は「掛け算」ではなく、必ず「足し算』でなければならない。まずはゼロとしての自分に、小さなイチを足す。小さく地道な一歩を踏み出す。ほんとうの成功とは、そこからはじまるのだ。
そやなあ。
掛け算をめざさず、足し算からはじめよう。
僕は働くことを通じて、自分に足し算していった。
どんなにたくさん勉強したところで、どんなにたくさんの本を読んだところで、人は変わらない。自分を変え、周囲を動かし、自由を手に入れるための唯一の手段、それは「働くこと」なのだ。
これは「働く」を「実践する」に代えても同じやな。いくら勉強したって「実践」しなきゃ意味ない。で、大学教授とか教師にしても勉強だけしてる人、多いのじゃないか。
なお、今、パズドラで有名なガンホーって会社の会長さんが孫正義さんの弟の孫泰蔵さんで、堀江さんと塾・中学・高校の同級生だったんだって。
1985年中1の時に日立のMSXパソコン「H2」を合格祝いに買ってもらいプログラミングにはまる。
中2(1986年?)にNECの「PC-8801mkUFR」新聞配達で全額返済。
20万円ほどしたそうな。私が初めて手に入れたのは1990年のEPSON286VFでハードディスクなどと一式で50万円弱だったと思う。
中2の時、通っていた久留米市のパソコンを使ったCAI教育での英語スクールで日立のパソコンからNECのパソコンに入れ替えるための教材システム移植について「それってお前できる?」
と問われて「できます!」と即答してはる・・・
なかなか言えないと思うけど。
作業が無事終了し、受け取った報酬はおよそ10万円、中学生にとってはかなりの大金だが、金額のことはどうでもよかった。
僕にとってなによりも大きかったのは、自分の能力を生かし、自分が大好きなプログラミングを通じて誰かを助け、しかも報酬まで得ることができた、という事実だ。新聞配達のように、誰にでもできる仕事ではない。クラスの友達にできないのはもちろん、うちの両親にもできないし、学校の先生にも、塾の講師たちにもできない。プログラミングが得意な僕だからこそ、直接指名を受けた仕事だ。
「そうか、働くってこういうことなんだ」
僕のつくったシステムに講師の人たちが驚きの声を上げ、握手を求め、そしてたくさんの生徒が学んでいく。僕の流した汗が誰かの役に立つ。
この仕事をやり遂げたときの達成感、誇らしさ、そして報酬を受け取ったときの感慨は、とても勉強や新聞配達では味わえない種類のものだった。生まれてはじめて、「堀江貴文」という存在を認めてもらった気がした。
しかし、その後、なんかプログラムにも身が入らなくなり、学校でも落ちこぼれていきはります。でも高3で「東大に行くしかない」と思い、F判定から勉強して、現役合格しはるわけですが、寮で研究者(ポスドク)たちの恵まれない様子を見ていて勉強にも身が入らなくなります。
で、女性に対しても自信がなく「キョドって」(挙動不審で)いたそう。これは後年もなかなか変わらなかったそう。
しかし、寮の友人からヒッチハイクに誘われ、それが成功することで自信をつけていかれたそう。なんせ30人~50人に声をかけてやっと乗せてくれるのだから、これは営業と一緒と。夜大阪の串カツの漫画を見て「行こう」となれば翌日の昼には大阪で串カツを食べていた、と。
で、塾講師をしていたら時給2500円とかいう生活だったのだけど、「このままじゃこのままだ」と気づかれ、「プログラマ募集」の求人を見て、時給900円だったけれど、飛び込んでみた、と。そこからステップアップしていきはります。
で、アップル・ジャパンで「うちのホームページ作ってくれない」と言われ、インターネットもホームページも知らないのに「わかりました。ちょっと作ってみます」と言ってから調べ、その可能性に気づき、ホームページの作り方も取得しはった。
以前読んだ、「金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?」の中でホームページ作りについて、初心者が簡単にサイトを作るお勧めの方法を聞かれて
何言ってるの?エディタで書くんだよ。そうすることで仕組みを覚えるんだから。ソフトウェアなんて、特殊なもの以外は意味ないよ。大事なのは仕組みを覚えることであって、ホームページを作って公開することじゃないんだから。
って言ってはったの、なるほど、だお。もともと素養のある人なんだ。
第3章 カネのために働くのか? の中で
多くのビジネスマンは、自らの「労働」をお金に換えているのではなく、そこに費やす「時間」をお金に換えているのだ。
なるほど!
これ、教師の公的研修でもたいていの場合、「研修しよう」と参加してるのではなく、「その研修に参加する時間を差し出す」ことでお金をもらってるだけんなんじゃないか?
「お金とは『もらうもの』ではなく、『稼ぐもの』である」
積極的に稼いでいくために、自分は「時間」以外のなにかを提供できるのか、もっと真剣に考えなければならない。
そやなあ。私は、お金を稼ぐ時、「何を提供できるのか」は、私も常に考えているな。
やりがいとは「見つける」ものではなく、自らの手で「つくる」ものだ。
例として堀江さんは刑務所内の作業(仕事)でも、より早くできないか、とか自ら考え工夫していかれたことを書いてはります。結局「言われたことをやる」のではなく「自ら考え工夫してやる」ことが大事なんやろな。
で、「遠くをみない」。「今日の目標」を達成することだけ考える、ってのは「今、ここ」を大事にする、ってことと同じやろな。
「やりたいことがない」というのは真っ赤な嘘だ では
最初っから「できっこない」とあきらめているからだ。
そやね。
ラベル:本