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 あくまでも、私個人の意見です。

2013年11月03日

反省させると犯罪者になります 岡本茂樹著



 著者は立命館大学の教授。
 おお、武庫川女子大の大学院(男女共学なんです)を出てはる。私もここができた頃、行こうかと思ったことがある。臨床心理士を取りにね。

 現在、刑務所での累犯受刑者の更生支援にも関わってはるとのこと。
 たぶん、大切なことをなさっているのでしょう。そして現実に効果もあげてはるのではないかと思います。少なくとも「反省させよう」とする方たちよりは。

 なお、この「反省させると犯罪者になります」という題はなんか「日本の殺人犯の95%は毎日お米のご飯を食べています」みたいな題だな、と思いました。まあ「させる」というところに力点があって、著者も中で、自分の思いを吐露した後、自然に起こってくる反省、というようなあたりを目指している(ねらっている、と書いたら「させる」と同じになっちゃうから「目指している」と書いたけど・・・)ことがわかります。

 だからある意味、読者ウケをねらった(まあ「させる」にポイントを置くとそうでもないんだけど)題かな・・・

 で、たぶん「(反省したふりをするのではなくて)自分の気持ちを吐露する」というのはめちゃ大事。また「反省文を書かせる」なんてえのも無意味、というあたりでは私とも意見が一致します。

 確か西原理恵子さんも高校時代「○○(たぶん、ここには、西原さんがやったことで、教師が「悪い」と判断することが入っている)とわたくし」という反省文をたくさん書かされたことを書いてはったと思う。でももちろん反省してはらへん。

 それから「反省させる」ということは「本人の自尊心を下げる」効果があり、やけくそにさせる、という点は大事な点だと思います。

 また「子どもの問題行動はチャンス」というのも賛成します。

 しかし著者は「抑圧するから爆発する」「親から過干渉だったから子が爆発」とかの「理論(?)」というか「説明」を書いてはりますが、昔からその手の論はよくあったけど、そして現実に「そう見える」ことはよくあるだろうけど、ちょっと違うのではないか、というのは強く思います。

 確か「虐待の連鎖」みたいなことも書いてはったところがあったと思うけど、それ「特性の連鎖」と考えるほうが説明がつけやすかったり、対策が立てやすかったりするんじゃないだろうか?

 そこらへんの違和感があって、なんか後半は身を入れて読むことができませんでした。

 反省文というと私は岡山監禁致死事件を思い出します。この事件でも母親は「問題行動(?)」をするお子さんに反省文を書かせていました。誰か「そんなことしても無駄」というのを告げてあげ、具体的にどうやったらいいのかお母さんに教えてあげれば良かったのに・・・「一般的な障害特性」「個人的な特性」そして「具体的な方法」をお母さんにわかる形で告げてあげていたのだろうか・・・あるいは「ほら、こんなにすごいことができるやん。面白いっすね。楽しいですね」を伝えてあげられていたのだろうか。そしてお母さんに対して具体的なアドバイスをした上で、そのできたことについてお母さんをほめてあげたり、一緒に喜んであげたりできていたのだろうか。

 誰かを悪者にしたって何も解決はしない。(といいつつ、教師を教える立場の人にはきちんと責任とってもらいたいけどね)

岡山監禁致死事件の判決

岡山16歳長女監禁致死事件の続報 山陽新聞より

岡山監禁致死事件の続報など

16歳虐待死、清原容疑者逮捕から1週間 という報道から

 私はできの悪い法学部生だったんだけど、学生当時から「目的刑(教育刑。刑罰で教育する)」ってのは無理な話で「応報刑」にするしか無いと思ってましたけどね。そんなもんで教育できるっておこがましいと思う。

 で、刑務作業(労働)は刑罰なんだろうか?労働が無かったら、逆につらいと思うけどなあ。
posted by kingstone at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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