曇りです。だんだん天気は良くなってきそう。
ーーー与謝野晶子 みだれ髪よりーーー
臙脂紫
人にそひて樒(しきみ)ささぐるこもり妻母なる君を御墓に泣きぬ
へえ。「みだれ髪」の中にもこんな歌もあるんだ。
樒(しきみ)Wikipediaによると
弘法大師が青蓮華の代用として密教の修法に使った。青蓮花は天竺の無熱池にあるとされ、その花に似ているので仏前の供養用に使われた。なにより年中継続して美しく、手に入れやすいので我が国では俗古来よりこの枝葉を仏前墓前に供えている。密教では葉を青蓮華の形にして六器に盛り、護摩の時は房花に用い、柄香呂としても用いる。葬儀には枕花として一本だけ供え、末期の水を供ずる時は一葉だけ使う。納棺に葉などを敷き臭気を消すために用いる。茎、葉、果実は共に一種の香気があり、我が国特有の香木として自生する樒を用いている。葉を乾燥させ粉末にして末香・線香・丸香としても使用する。樒の香気は豹狼等はこれを忌むので墓前に挿して獣が墓を暴くのを防ぐらしい。樒には毒気があるがその香気で悪しきを浄める力があるとする。
こもり‐づま【▽隠り妻】
人目を忍ぶ関係にある妻。かくしづま。
「恋ひしくもしるくも逢へる―かも」〈万・三二六六〉
あっ、そうか・・・単に家にいる、ってんじゃなくて「人目を忍ぶ関係」で、ってわけだ。
なるほど、「みだれ髪」の中に出てくる意味がわかった。
新潮文庫
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