私の関わりのある法人
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 あくまでも、私個人の意見です。

2013年10月14日

ルポ虐待 杉山春著 ちくま新書



 大阪二児置き去り死事件についてのルポ。
 読むのがつらくなる本でした。

 2つの精神鑑定の結果が出ています。
 1つは芽衣さん(仮名。この本の中では芽衣さん)が幼小期にネグレクトをされ、解離性障害があったのではないか、だから責任能力が万全ではなかったのではないか、というもの。もう1つは意識障害はなく責任能力はあった、というもの。で裁判では後者が採用されます。

 私なんぞは、精神鑑定にどうこう言うことはできません。しかしなあ・・・

 芽衣さんが幼小の頃ネグレクトされた、というのは、芽衣さんのお母さん、礼子さん(仮名)が自宅で浮気をしているところを父が見つけてしまい、礼子さんが子どもを連れて家出してしまった、というところに端を発します。

 ところで芽衣さんも、妊娠・結婚・子育ての最初の時はこの本によるとたいへん幸せそうに暮らしていたよう。(ただし、実は芽衣さんが「ノー」や「自分の意見」が言えなくて消耗していたらしいことが明らかになっていきます)しかし浮気をしていたことが露見し、離婚・子育ての全責任が芽衣さんにかかって来ます。でいろいろあって事件にまで発展してしまうのですが・・・

 同じ構造なわけですが・・・これネグレクトの連鎖??しかし・・・私は別の視点を持ち込みたいような気がします。もう書かないけどね。

 丹念な調査で、中学時代から芽衣さんは「話を盛る」とか、自分の意見は言えないような(それは父に対しても、友人に対しても)環境にいたことがわかります。(しかし言いづらい環境であったとして、もともと言いにくいタイプであった、ということはないか?で、相手に合わせてばかり、気に入らなかったらそこからいなくなる・・・)で言わないまま「非行」に走って行き、かつ非常にシビアな状況に置かれたこともわかります。(中学生時代のことなのに、父親は事件発覚まで知らなかった)

 妊娠・結婚・子育ての最初の時は、公的な支援(母親教室とか)も受けてたのに、離婚から先、公的な支援を受けようとしたこともあるのですが、ちょっとでもひっかかることがあると本人自らが退いてしまい、支援が受けられないままになっていたようです。

 各地の児童相談所、子ども家庭センターなど、できるだけのことはやっていたような気はします。そして多くの担当者が「これまでの経験では考えられなかった」という言葉を出しておられます。

 たぶん、礼子さんも、芽衣さんも、いろんな支援が必要な人だったんだろうな。

 昨日「毎日かあさん」第10巻を買いました。
 これは笑いながらいっぱい涙を流させてもらいましたけど、その中の依存症家族会で西原さんが教えてもらた言葉が頭の中をリフレインします。

「なぜ本人がそうなってしまったのか原因究明をしない」
「悪者を探しても誰も幸せにならないから」
「そんな事より明日からの事を考える」

 これをね、小さい時から周囲の者ができたらな・・・
 「殺した」「死んだ」後では遅いわけですが。

 また、私の場合「これまでの経験で絶対にまずくなるだろうと想定できる」事態が進行していることもあるわけです。そこにどう関わっていくか・・・

 悩みます。
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posted by kingstone at 20:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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