※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2013年08月24日

8月24日(土曜日) 紺青(こんじやう)を絹にわが泣く春の暮やまぶきがさね友歌ねびぬ(みだれ髪)

 おはようございます。

 雨です。
 で、なんか久しぶりに「豪雨」ではなく、なんていうのか「普通に降って」ます。



ーーー与謝野晶子 みだれ髪よりーーー

臙脂紫

紺青(こんじやう)を絹にわが泣く春の暮やまぶきがさね友歌ねびぬ


【紺青】紺青(こんじょう)とは、鉄のシアノ錯体に過剰量の鉄イオンを加えることで、
    濃青色の沈殿として得られる顔料である。(Wikipediaから)
    
 製法によりいろいろな名前があるが、有名どころではプルシアンブルー。

【ねびぬ】【文語】バ行上二段活用の動詞「ねぶ」の未然形である「ねび」に、
     打消の助動詞「ず」の連体形が付いた形。(weblio)

【ねぶ】(1)年をとっている。ふける。ねびる。 「かたちなど、―・びたれど清げにて/源氏(夕顔)」
    (2)年齢よりおとなびる。
     「みかどは御年よりはこよなう大人大人しう―・びさせ給ひて/源氏(薄雲)」

 「紺青」「やまぶきがさね」どちらも色の名前。こう色名が出てくるとぱっと華やかな感じがするな。でもって、先日のもずらいとさんのコメントから考えると、な〜〜んにも考えず、たまたま言葉を連ねた(で、それが華やかになった)、「泣く」なんかも勢いで書いた、みたいな気がしてきた。あんまり意味とか考えるんじゃなくて。
 でも、そういうのって、和歌の本質(あんまり意味なく、華やかだったり・・・)なのかも・・・

 「友歌ねびぬ」ってのは、「友達の作った歌は古くなっていない(新しい)」か。やっぱり与謝野鉄幹の歌なのかな?


 新潮文庫



 しかし、kindle(電子書籍)版は無料です!!


posted by kingstone at 08:11| Comment(2) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 「ねびぬ」の「ぬ」は「ず」の連体形ではなく,完了の助動詞「ぬ」の終止形でしょう。「ず」だとすれば,「ねびぬ友歌」という語順であるはずで,これを倒置したのだとしても余韻がありません。また「ず」だとしたら,解釈は「友の歌は成熟していない」です。
 私は完了の「ぬ」で「友の歌は(私より)はるかに成熟した立派なものだ」だと思います。だから「(くやしくて)泣く」のでしょう。
Posted by もずらいと at 2013年08月24日 08:51
もずらいとさん、どうもです。

>「友の歌は(私より)はるかに成熟した立派なものだ」

なるほど!!
ということはやっぱり鉄幹の歌かな??
いやライバルの山川登美子の歌??
Posted by kingstone at 2013年08月24日 11:08
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