もうめっちゃ宮崎駿の飛行機オタク全開の映画。
これは悪口ではなく、そこがいい、と思って。もうめちゃ個人的というか・・・実際この原作の映画化を鈴木プロデューサーから言われた時、宮崎さんが「鈴木さんはどうかしている。この漫画は俺の趣味の範囲で描いている。映画化などとんでもない」と言ったことがパンフレットにも書かれてます。
「千と千尋の神隠し」みたいに小学生のリピーターが山ほど、というヒットにはなりにくいかもだけど、いいんじゃないかな。
私なんかは、堀越二郎→零戦と連想が浮かびますが、映画の中ではほとんど出て来ず、七試艦上戦闘機と九試単座戦闘機の話がほとんど。なお九試単座のような翼型を逆ガル型というそうな。なるほど、カモメ(ガル)の翼型の逆だな。
日本の貧しさ(その中での強兵を目指した)、の話も出てきますが九式単座の時代でも、機体の運搬に牛を使っていたとか・・・
主題歌は荒井由実(松任谷由実)の「飛行機雲」ですけど、この曲には強烈な思い出があります。ラジオなんかで聞いて「いいな」と思って30cmLPレコードを買って来ました。で、レコードに針を落とし、歌声が流れてきたとたん、私は悶絶して床に倒れていました。「歌唱力を笑う」とかいうんじゃなく、なんて言うんだろう・・・聞いたことの無い「声の形(面積の広い薄い真っ平らなプラスチック板??)」にやられたというか・・・人の声と思えなかった・・・
ラベル:映画