1回目、20日間。
2回目、12日間。
1回目は「痛い!」とかはありましたが、全体的なダメージはあまりなく、入院期間中もたくさん本が読めました。で今回もたまっている本を持って行ってたのですが、全然読めませんでした。そんな読む余裕(体力・気力)が無かったわけです。
2回目の入院でいろいろ面白いことがあったので記録しておきます。
私が今回受けた手術は20年前と比べると驚異的に死亡率が下がっています。(医学の進歩に感謝です)それでも0.7%はあるということで・・・1000人のうち7人は死ぬ。また手術としての難易度は高いほうだ、という説明は受けました。
木曜日に手術をし、その日はHCU(ICUみたいなもんです。なんかいくつか種類があるみたい)に運ばれ翌朝まで過ごし、その後は病棟に戻りました。HCUではまったく身動きつかず、また病棟でもトイレのみは歩行しましたがそれ以外は術後3日目くらいまではほぼベッドの上でうつらうつらして過ごしていたと思います。
今、twilogを確認したら、20日(木)の朝7時45分以降、しばらくつぶやきが無くなります。
20日(木)の手術直後より21日(金)のほうが強かったと思うのですが、頭の中にばんばんと「わかった!」「できた!」みたいなのが浮かんでくるんです。それには黄色い色がついていました。一時は頭の中が多数の「わかった!」「できた!」という多数の黄色い塊に、まったく占領されてる感じ。で、これがとても気持ちいい・・・しかし、それを観察している私もいてその「わかった」「できた」の内容を具体的に探ってみようと思うのですが、いっさいそのタネになるような具体的なモノ・コトが無い。まあ言わば「足が地についていない」みたいな・・・その黄色い考えに占領されつつ、ひょっとしてこれが躁の時の頭の働きに似てるんじゃないか、とか思っていました。ただし、身体も口も動きようが無い感じなので、他人に「迷惑をかける」というようなことは起こらないわけなのですが。
そして土曜あたりになると、必死で頭の中の「具体的」なものを見つけようと努力していると「子どもの評価の書類の書き方」みたいなことが出てくるのですが、なかなかより具体的にはならない。そしてだんだん具体的なことが考えられ、また身体が動くようになっていくと、その「妄想(?)」は弱くなり、消えて行きました。しかしそれはすごくならだかに消えていき、なかなかすっきりとは消えませんでした。その一端は
私が術後初めてTweetしたのは、23日(日)の 15時12分09秒の非公式RTでしたが、その次のオリジナルのつぶやきがこれ。 22時37分34秒
「くう〜〜、なんいろいろ考えたら、人に書いた、」あるいは考えた絵のかんがえkが色々見えて生きて、たくさんのセミみたいのわれwqれおをt助けてくれる、という「幻像」に取らわれている。これははやいことも出って来れるか・・・」
意味不明っすね(^_^;)
たぶん、手術でものすごいダメージを受けていて、しかしその不快さ、困難さを脳みそがなんとかしようとして、具体的なことはなくとも「快」の状態を作りだそうとしてるんでしょうね。
で、まだまだ翌日の24日(月)あたりも、相当気合いを入れて意識をしっかり持たそうと思わないと、まともな文は書けませんでした。
23日(日)は術後初めてパソコンを出し、必要なメールを打ちましたが、何もなければ打たなかっただろうと思います。実は手術をお知らせしていた人の複数から「えらく音沙汰がないが大丈夫か?」みたいなメールが届き、これは報告しておかなければ、と思ってパソコンを引っ張り出したのです。
ええっと、私の発言がネットに無かったのが丸3日ですか・・・それだけ開くと友人が心配すると言う・・・(笑)
でもって、例えば10年以上前でも、私が2日間発言しないと仲間は相当心配したようです。
「特別支援学級に赴任してまずやったこと(人間関係を作るとかじゃなく?)」
まあ、確かに自覚はあります・・・・(^_^;)
なお手術そのものはたいへんうまくいったとのこと。
しかし術後、熱が出ました。でお医者様が結構心配そうにおっしゃる。
「理由のわからない発熱です。理由がわかれば対処ができるのですが・・・」
これ、結構びびりました。
しかし何度か(つまり何日か)の短いやりとりでだんだんわかってきたこと。
「理由のわからない発熱は、6割ほどの人に、3日間ほど出る」
これを先にうかがってたら割と安心したままおれたと思いますが・・・
でも、まあ「理由・原因のわからないこと」って山ほどあるんでしょうね。でわからないから人間がコントロールするわけにはいかない。良い方向に行くのか、悪い方向に行くのかもわからない。それこそもうその部分は神様に祈るしかない、って言うか・・・しかしそれが「多くの人に起こり、たいていは大丈夫」とわかってれば心強いっすよね。
それからめちゃくちゃ面白かった話。
木曜日の昼に「今週末(しかし、土か日か、と言われたので日は週始めっすよね?)の退院」を告げられました。しかしその時点では「しんどい、不快」などでとても信じられない感じ。ところが身体を1針縫う必要があり、夕方お医者様が来られました。お医者様曰く
「もう1針だし、お勧めは麻酔なし。1秒ですよ」
とおっしゃったので、そっかあ、と麻酔なしでお願いしました。やってみると・・・正確に計時したわけではありませんが、
実際に始まると激烈な痛みが襲い「もう少し、もう少し」と言われながら2秒は続きました。「はい、もう終わり。もう痛くないよ」と言われ、ほっとしていると、ここまでは針を入れて糸を通しただけ。で結ぶためには糸の両端を引っ張りながら結ぶので、結局同じような痛みが2秒は続きました。
で、私は「ありがとうございました」とお礼を言い、お医者様は出て行かれました。で気づくと・・・
あれ、何の痛みも無い。あれだけ「しんどい、不快」だったのに、そういうものもいっさい無い。元気がみなぎっている。なるほど退院してもいいわけだ・・・これだけ元気なら29日(土)は尼崎であるおめめどうの「暮らし庵」だって行けるやん・・・
で、「外出願い」を提出し、またその夜は結構元気にあれこれやりました。ところが・・・
翌朝早くはまだ良かったのですが、昼近くなるとどんどん元気が無くなり、また「しんどい、不快」になって行きました。そして歩くのだってさっさと歩けない・・・
「外出願い」を取り消し、病院でおとなしくしていることにしました。
友人によるとこれはアドレナリンのせいだそうです。
なるほど、ものすごい痛みで、それに対抗して脳からアドレナリンがばんばん出て、他の身体の痛みやしんどさなども感じなくさせてしまっていた状態だったんでしょうね。人間のからだって面白くできてますね・・・