※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2013年05月25日

「わるい。落ちちゃった」「荷物が軽くなりました」

ーー「サバイバル登山家」 服部文祥著 よりーー

「ナジャのバックアップとっておいたか?」
「いや、ザックにさしておいただけです」
「わるい。落ちちゃった」
一瞬間があってから松田は
「荷物が軽くなりました」
と無理して言った。


                 「滝ノ谷」
                 三つの初登攀
                 2002年3月16日〜2002年3月26日

 ナジャというのはシモン ・ナジャカービングピッケル。24000円。

ナジャ.gif

 つまり・・・困難な雪壁・氷壁を登るのに、まずザックを置いておいて空身で登攀するわけなのだけど、そのあと、ロープでザックを上げようとして、登攀に一番大事と言ってもいいピッケルを落としてしまった、と・・・

 この回ではこれだけでなく、いろんな物をロープで確保しながら登らなければならないのに、知らない間に落ちてしまったりしてはります。それはすぐに命を失うことにつながりかねない・・・

 いやはや、ほんまようやりはるわ・・・
 で、これだけ百戦錬磨の人たちでも、余裕が無くなっていっぱいミスをしはんねんなあ。


posted by kingstone at 16:27| Comment(2) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 私は一般登山の知識は皆無で山岳兵の知識は豊富という変わった人間ですが、この手のピッケルはひもでベルトなりなんなりにつないであるのが山岳兵の場合は普通です。突然戦闘になったら戻す暇がありませんから。
Posted by もずらいと at 2013年05月25日 17:49
もずらいとさん、どうもです。

>ピッケルはひもでベルトなりなんなりにつないであるのが
>山岳兵の場合は普通です

たぶん、岩壁を登る場合でも、雪や氷の壁を登る場合でもそれが普通だと思います。
そうでなきゃ、いつ落としてしまうかわかりませんもんね。
このエッセイの中で「松田さん」は結構いろいろ(命に関わる)ちょんぼをしてはります・・・
Posted by kingstone at 2013年05月25日 21:20
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