私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2012年11月17日

記録について

なぜ記録を取るのか

 実践者Aさんが、αさん(子どもの場合もあれば大人の場合もあります)と関わっている場合、何か改善する必要がある、何か課題がある、と考えれば過去と現在の記録は必要になります。それにもとづいて未来に向けてあれこれ考えていくわけです。

文字記録について

 記録はできるだけその場、あるいは時間的に近い時に記録しておかないと、記憶はどんどん変容していきます。(映画カサブランカの有名なセリフ「昨日?そんな昔のことは忘れてしまった」)

 なおAさんが単独でやっているなら、Aさんが好きなように記録すればいいだけです。
 しかし、チームで仕事をしようとすると、また誰かに関わりを引き継ごうとするなら、他の人に「わかりやすい」記録は必須になります。

 学習面であるなら「どんな教材をしたか」「ひとりでできたか」「指導が必要だったか」。コミュニケーションの面では?遊びの面では?

 しかし、また、記録を書くことなんぞに時間をかけてはおれません。大事なのはその場の「関わり」(これは「関わらない」ことも含みます)なのですから。
 また逆に、記録を読むことにもそんなに時間はかけておれません。
 ですから、チームで仕事をする場合、一定のフォーマット(書式)で、簡単に書け、簡単に読み取れるものが必要になります。

 慣れた人なら、その記録を見ることで「ある程度」のお子さんの姿が浮かびあがります。また例えば「じゃあこんな教材をやってみようか」「コミュニケーションの手立てとしてこんなことをやってみようか」ということを具体的に考えることができます。
 何もデータの無いところでは、全てを探りながらやっていくしかありませんから、それでは「チームで」仕事をすることになりません。
 そのように記録は実践をする上で「あまり時間はかけられないけどたいへん重要なもの」です。

 で、またその点とは違いますが、NPO法人運営上も、監査の時など、「我々はこれだけの仕事をしているんだよ」と証明する大事な書類ともなります。(これも現実として大事な機能です。しかし、私はやはり「自分の実践のために」大事なものである、ということをいの1番に持っていきたいです)


映像記録について

 人間は「自分が見たい」ものしか見ませんし、記憶しません。Aさんとαさんの場合でも、αさんの様子だけでなく、Aさんがどう動き、どんな音声をはじめとした情報(信号とも言えるし、刺激とも言えます)を出したかについてもです(つい先日撮影した私の映像でも私の忘れていた音声を、私はいっぱい出していました)。Aさんの記憶はAさんにおいては正しいのですが、さてそれをもとにBさんと相談しようとする時、たいていの場合は大切で必要な情報が落ちます。そのために「より困難」な場合であればあるほど、その相談は不毛な議論になったり、無意味な喧嘩になったりします。
 そういう場合、映像記録があれば、それにもとづいてお互いに確認しながら相談することができます。

 上記の場合は「どうやって解決していこうか」という場合ですが、「こうであったのを、こういう手立てや関わりをして、こう改善できた」という場合の発表・プレゼンでも「言葉だけならなんとでも言える」ので、やはり映像も欲しいところです。(ただね、そうしてお見せしても「そら、その子たちは障害が軽いからそうできただけ」と否認する方はたくさんおられますが)

 さて、映像記録についての「時間」の問題です。映像を撮影するのは、機材さえあれば何の手間も必要ありません。しかし、撮影後、パソコンなどで見える状態にしたり、自分で見ていい点、悪い点、などを記録したりもたいへん時間がかかります。

 ですので、何でもかんでも映像記録を取ればいい、というものではありません。しかし、もし実践されている方が「困難」を感じている部分があるなら(そしてそれはたいていは子ども自身が困っているのです)撮影することをお勧めします。
この記事へのコメント
 昔と違って,デジカメやSD媒体のビデオにSDHCの16GBくらいだと最高画質でなければ4時間くらい撮れる上に,何より昔のことを考えたらべらぼうに安価です。
 ただ,定点撮影だと記録として不十分なことも多く,記録というのは難しいですね。撮影したものは,記録を見なおすのに同等の時間がかかるという欠点もあります。
Posted by もずらいと at 2012年11月18日 10:40
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