いいお天気なんだけど、薄い雲はたくさん浮かんでいます。
ー秋月龍a著 一日一禅より kingstoneちょい変えー
鉄磨(鉄製の臼)とあだ名された劉という姓の尼僧が潙山和尚の近くに庵を結んで、和尚にも参じ、また雲水たちの世話もしていた。
ある日、その劉鉄磨がやって来るのを見て、潙山は言った。
潙山「老牸牛汝来也(老牸牛(ろうじぎゅう)、汝(なんじ)来たるや。婆牛が来おったな)」
鉄磨「明日、五台山でお斎の大供養があります。老師も行かれますか」
潙山「(ころんと身を投げ出し寝てしまった)」
鉄磨「(何も言わず、さっさと行ってしまった)」
秋月さんは鉄磨というあだ名に「何物も粉々に打ち砕く当たるべからざる禅機を称したものであろう」と書いているけど、単に太ったおばちゃんだった、という可能性は無いかな?いや、もちろん禅機のある方だったろうけど、私にはこのエピソードを読んで体型が目に浮かぶのだけど・・・
潙山は湖南省にあり、台山は山西省にあるので、かなり離れており「明日」に間に合うものではないらしい。
台山は文殊すなわち般若のありか。
秋月さんは潙山が寝転んだことに対し、「こここそが台山である」と言いたかったのか?と書いておられるが、それはありそう。
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