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2012年10月06日

ハーバード白熱日本史教室 北川智子著



 著者は高校が理数科で、大学はカナダの州立ブリティッシュ・コロンビア大学で数学「二重虹を方程式にしてコンピュータに取り込む」と生命科学「ねずみの迷路での行動パターン(コミュニケーションらしい・・・)」を勉強し、2004年に卒業。しかし日本人であるということで日本史の教授の資料集めの手伝いをしていて、勧められ、大学院は日本史に進むことに。

 で、ハーバードのサマースクールで「短期特講・日本史概論」を受けたが男しかもほとんど変なサムライしか出てこないので、こりゃ変だと思い、プリンストンの院で日本史を研究、ハーバードのカレッジ・フェロー(大学院出たての人が1〜2年教える)というのに採用されてハーバードで教えることになる、という話。

 しかし、まあなんというか、この手の本のパターンだけど(というかそういう人が採用される)、めちゃくちゃアグレッシブに勉強してはるなあ・・・

 で、その講義が大人気になり、という話。もうカレッジ・フェローから別のに「昇格」しはったのかな?もう3年目に入ってるっていうし。

 しかし、北川さんがハーバードで受けた「短期特講・日本史概論」もどへーーって感じだけど、北川さんの言う「Lady Samurai」もちょっとなあ・・・という感じ。専門科目ではなく、「一般教養」の「選択科目」という感じだから、「学問がどうたら」って話じゃなく「面白けりゃいい」みたいなところはあるんだろうな。まあ、これで学生が興味持ってくれたらいいな、って感じかな。

 で後半は「アクティブ・ラーニング」について。で、それは旧来の講義を聞いてるだけのもんじゃない、一例としてはサンデル教授の「白熱教室」の形、学生が動き体験するというわけだけど、アメリカってそういうのが普通なのかと思ってた。こういう書き方をされてるってことは「違う」ってことだな。

 で、北川さんの方法は小グループを作って協力してプレゼンさせたり、試験問題は
1.小エッセイ
2.ポッドキャスト(音声)作り
3.映画(動画)作り
みたいなこと。

 って・・・悪口じゃなく、日本の小学校の授業の形態でもよくあるよなあ・・・つまり、日本の小学校ってかなりいい面もあるんじゃないの、ってこと。もちろん、それと「暗記」とか「単純計算」とかもあってのことで、でそれがいいんだろうな、と思うわけですが。(でもどうだろう。最近「ゆとり批判」が大きくなって、「テスト」形式を目指す授業が多くなる傾向は無いかな??もう最近の実情は全然知りませんが)

 最後のほうで北川さんは「大きな物語を」という提言をしてはるが、まあ、「Lady Samurai」というのは「大きな物語」ではある。う〜〜む、しかしなあ・・・「男のサムライばかりじゃない」というのは確かで、サムライ以外の農・工・商それから宗教者やなんやかんや男も女もぐっちゃんぐっちゃんに居たこととは思う。まあ、でも時間が無いし、とりあえず「Lady Samurai」に焦点を当ててやってみました、ってことかな。

 
ラベル:歴史 大学
posted by kingstone at 21:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 amazonの書評でも,講義の内容(事実の間違い)に対する批判が集まっています。そりゃ物理畑の学者が日本史にのめり込んだのだからそうなのでしょう。「間違った事実」の講義・演習であっても面白ければ学生が集まる→それが評価につながるというところが米国大学教育の病理を示していますね。
Posted by もずらいと at 2012年10月08日 06:48
もずらいとさん、どうもです。

文系というのはある意味「面白けりゃいい」の世界だと思うのですが、それにしてもちょっと・・・
という気はします。
Posted by kingstone at 2012年10月08日 22:30
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