いい天気です。
ー秋月龍a著 一日一禅より kingstoneちょい変えー
巨良(こりょう)という禅客が洞山下の欽山和尚(生没年不詳)に問うた。
巨良「一本の矢で三重の関所を破るときはどうですか」
欽山「お前の言うようなら、さだめし関所の主人公を射止めたはずだから、私の前に放出してみよ」
巨良「そうなら私の射損じです。過ちを知っては必ず改めます」
欽山「このうえいつをもって射直そうというのか」
巨良「みごとな一矢を放ったのに、せっかくのゆくえがわからない(出ていこうとした)」
欽山「あんた、まあちょっと来なさい」
巨良「(ふりかえった)」
欽山「一本の矢で三重の関所を破るという問題はまあおいて、ためしに私に矢を射てごらん」
巨良が何か言おうとすると欽山は棒で七つ打って言った。
欽山「且聴這漢疑三十年(且(しば)らく聴(ゆる)す這(こ)の漢(おとこ)の疑うこと三十年することを。まあ、この男が今後三十年、このことを疑って問題とするのを許してやろう」
巨良の「みごとな一矢」というのがわからない。みごとだったら相手にそれとわかるのじゃないか。ふむ、この二人はお互いわかっていたのか。いやそうじゃないから最後のエピソード(七つ打つから後)になるような気がするし。
ラベル:挨拶 天気 禅語
|そんなレベルで問答が成立する時点
いや、成立してないんじゃないかなあ・・・