曇りです。早朝は雨も降ったみたい。
ー秋月龍a著 一日一禅より kingstoneちょい変えー
龍牙(りゅうげ、835-923)が翠微(すいび)和尚(生没年不詳)に問うた。
龍牙「如何是祖師西来意(祖師達磨がインドから中国に来た精神とは何ですか」
翠微「私に禅板(座禅で疲れた時によりかかって休む道具)をとってくれ」
龍牙は渡した。
翠微は受け取るやすぐに龍牙を打った。
龍牙「お打ちになるのはご自由ですが、結局、祖師西来の精神はありませんぞ」
龍牙は臨済和尚の所でも同じ問いをした。
龍牙「如何是祖師西来意(祖師達磨がインドから中国に来た精神とは何ですか」
臨済「私に蒲団を取ってくれ」
龍牙は蒲団を取って渡した。
臨済は受け取るとすぐ龍牙を打った。
龍牙「お打ちになるのはご自由ですが、結局、祖師西来の精神はありませんぞ」
当時、龍牙は悟りは開いていたが、まだまだ徹することができていなかった時代。
「禅板」「蒲団」には大きな意味はなく、単に「持って来い」かもしれない。
しかしどちらも「楽になるもの」だというあたりが私には面白いのだけど。
「むつかしいことなし。楽になったらいいの」みたいな。
ラベル:挨拶 天気 禅語