曇です。
ー秋月龍a著 一日一禅より kingstoneちょい変えー
倶胝和尚(唐の時代)ははじめ一庵に住していた時、実際という名の尼僧の訪問を受けた。彼女は庵についても笠をとらず、錫杖をもって倶胝のいすのまわりを三遍回って言った。
実際「一句言い得たら笠をとろう」
三度尋ねられても倶胝は答えられなかった。実際が話にならぬと立ち去ろうとした時
倶胝「日もだんだん暮れてきた。まあ一晩宿っておゆきなさい」
実際「一句言い得たら宿りましょう」
倶胝は答えられなかった。
実際は立ち去った。
倶胝「私は男子と生まれて男子の気概が無い」
発奮して大事を究めようと行脚に出ようとした。しかし夢告で、近く肉身の菩薩が来る、と聞いて待っていると天龍和尚が来た。お迎えして上記のエピソードを告げると、和尚はただ指を一本立てた。これを見て倶胝は忽然と悟った。その後、倶胝は何を聞かれてもただ指を一本立てた。それで一生を通した。
雪竇(せっちょう)和尚(980 - 1052。北宋の時代)は
「対揚深愛老倶胝(ただ一指頭によって応対して宗旨を挙揚したすばらしさ、私は深く倶胝を愛してやまぬ)」
と語った。
倶胝で検索をかけていたらこんなエピソードも。
倶胝が住職をしている時、町の人が弟子に「お前のところの和尚さんはどういう法を説くのか」と尋ねたら、弟子は和尚の真似をして一本指を立てた。この話を聞いた倶胝は弟子の指を斬った。弟子がギャッと逃げた時、倶胝が声をかけた。弟子が振り向くと倶胝は指を一本立てた。その時弟子は忽然と悟った。
って、そりゃ無茶苦茶やあ・・・
おめめどうは明日は山口県立大学での講演会「自閉症児の保護者や支援者に伝えたいこと」
ラベル:挨拶 天気 禅語
|実は「Fukin'」で,それを倶胝和尚が勘違いして悟ったという話だとしたら
あはは、まじにその可能性、ありますね。
落語「こんにゃく問答」の世界っす(^^)