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2012年07月24日

学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史 上 ハワード・ジン著



 図書館で返却図書のところに並んでたので借りて来ました。

 著者ハワード・ジンはWikipediaで「ジンの思想はマルクス主義、アナキズム、社会民主主義の影響を受け、1960年代から公民権運動や反戦運動の分野で活動してきた。」となってます。

 もともと「民衆のアメリカ史」というのがあって、それをレベッカ・ステフォフって人が若い世代向けに簡略にしたものみたい。

 まあなんてえか、日本で言えば、白村江の戦い、文禄・慶長の役、韓国併合から中国への侵略、満州国建設etc.の特に殺人のあたりを書いた、って感じかな。もちろんそれらが日本人にとって「面白い話題ではない」ように、この本もアメリカ人にとって「面白い話題ではない」と思います。

 しかし常識として知っておくことは自国民にとっても外国人にとっても大事なことなんやろな。

 しかしまあコロンブスにしてからがたくさんの現地人を殺してるんやな。

 それからイギリスなどから入植した人たちも、飢えその他(戦闘ではなく)でものすごい数死んでるし、またアメリカインディアンを殺し、殺され、黒人を奴隷として連れて来、また殺し、黒人奴隷とプアホワイトが憎しみ合い、ととんでもない数の人たちが死んでる。

 もちろん日本でも戦国時代とか殺し合いしてただろうけど、人種の違いで殺し合いをしたのではなかったことは幸せだったのかもしれないなあ、と思った。

 でもちろん貶められたのは女性もなわけだけれど、1800年頃、中産階級の女性は大学には進めなかったけれども、小学校教師になることはできたので、大半が女性で占められるようになり、教えながら自分も勉強し、高等教育へ進むものも出てくるようになったとのこと。そういや「大草原の小さな家」のローラも先生をしていたな。15歳くらいじゃなかったっけ?

 1821年、エマ・ウィラードが最初の少女専門の教育施設をつくり、1849年にエリザベス・ブラックウェルが女性として初めて(アメリカで、だと思う)医学博士号を取得する。(ちなみにイタリアでは1896年にマリア・モンテッソーリが女性として初めて医学博士号を習得する)

 のちのアメリカ大統領アンドリュー・ジャクソンは1812年からインディアンと戦い、チェロキー族を味方につけクリーク族を破り、土地を取り上げる。そして条約を結んだが、それまでインディアンには「個人で土地を所有する」という概念がなかったのに、土地所有の概念ができ、それが争いのもととなったとある。

 また今のテキサス・ニューメキシコ・ユタ・ネバダ・アリゾナ・カリフォルニアそしてコロラドとワイオミングの一部はメキシコのものだったが、戦争で取った。ホイットマンは戦争を讃えたが、ヘンリー・デイビッド・ソロー(「森の生活」を書いた人)はメキシコ戦争に反対した。

 1862年、南北戦争。最初はリンカーンは奴隷解放は頭になく、単に離脱した南部諸州を取り戻したかっただけみたい。しかしいきがかりで奴隷解放宣言をし、それを南部が認めないという理由で戦ったみたい。で、黒人も兵隊となった。この頃の北軍は300ドルあれば徴兵をまぬがれた。当時、大工などの特殊技能をもった労働者の日当は2ドル。ってことは、2ドルで1〜2万円かな?150〜300万円あれば徴兵をまぬがれた、みたいな感じかな?
 しかしプアホワイトはそのお金が出せないので、そのうらみを黒人にむけたと。

 なお南軍は黒人兵はおらず、しかし兵力が足りないとなって、黒人「も」徴兵しようとしたけれど、将官の中にはそれにとまどいを覚えた人もいたみたい。つまり「もしも奴隷がりっぱな兵士になれるのなら、奴隷制度というわれわれの制度は、まちがっていたということになるではないか」というところ。しかしこの徴兵計画は施行される前に敗戦になってしまったって。

 当時のアメリカ総人口3000万人(あれ?江戸時代の日本と同じくらい?)のうち60万人が死んだ。2%か・・・

 で、この頃に日本は開国を迫られていたわけだ。また先日読んだ「女の旅 ー幕末維新から明治期の11人 山本志乃著」に津田梅子が出てきたけど、梅子は1871年に留学したわけだけど、もちろん裕福な家庭に預けられたということはあるだろうけど、こういう悲惨なことは全然体験してないよなあ。また、女性は学び・働くことが当然という気風をアメリカで身につけたように思える。

 ところでモンロー主義(1823)って、「アメリカは外部のことに関わらない」という宣言だと思ってたのだけど、この本によるとヨーロッパはアメリカ大陸全体に手をだすな(俺がやる)みたいな宣言の意味があったと。それはびっくり。まあ日本に開国を迫ったように1850年代に日本に来たりしたわな。
posted by kingstone at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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