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2012年05月31日

岡檀さんの自殺希少地域についての発表

 AERA2012年5月28日号に載っていた記事の元になった岡檀(おかまゆみ)さん(慶応大学大学院)の研究発表から。

 徳島県海部町について。

 一応Togetterにもまとめましたが、こっちにも書いておきます。

日本の自殺希少地域における自殺予防因子の研究(PDF注意)
慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科 後期博士課程3年 岡 檀

 日本では過去13年間連続、毎年約3万人の自殺者がいる。交通事故の約6倍。人口10万人対自殺率はG7の中でワーストワン。(こんな基本的なこと知らなかった・・・)

 岡さんの問題関心は今までの先行研究が「自殺多発地域を対象とした危険因子の研究」はされていても、「自殺希少地域での予防因子に関する研究」が非常に少ないのでやってみる気になったと。これ自閉症関連でも言えるかなあ。問題の少ない学校とか調べて因子を抽出するとか。

 で、徳島県海部町(希少地域)での調査を行い、6つの因子らしきものを抽出した。

1.ゆるやかなコミュティの紐帯 
2.(同時に)身内意識が強くない 
3.援助希求への抵抗が少ない(助けを求めるのを恥じずにできるってことやろな) 
4.他者への評価が人物本位(学歴とか年齢とかじゃなく)
5.意欲的な政治参画(私のような者に政治が変えられるわけがない、と考えない)
6.主観的な格差感が小さい

 でもって、ここで止まらずじゃあこの因子が多発地域ではどうなのか、を調査。

 うむ〜〜調査の後の分析ははっきり言って私にはよくわからないが。しかし「質問調査」の「質問」もいくつか出して下さってるのはわかりやすい。

 で、面白いのは近所づきあいに関して「日常的に協力しあって暮らしている」と答えた人が海部町(希少地域)では16.5%でP町(多発地域)では44%と大きく違う点。(これは多発地域においては、こうしなけりゃやってけない、という社会・経済構造も関係してるだろうけど)つまり「ゆるやかな紐帯」はあるけど、「ガチガチ」じゃない感じか。

 AERAにも書いてあったけど「朋輩組」という自治会みたいなものがあるんだけど、規則はゆるくて、外から入って来た人も入りやすい。でもって、罰則みたいなもんが無い、みたいなことを書いてあったな。

 海部町の諺「病、市に出せ(やまい、いちにだせ)」何かトラブルを抱えた時にも、抱え込まずに、なるべく早く開示して助けを求めよという意味。

 で「自分のような者に政治を左右する力はない」と考える人の比率が海部町では低かったことから「自己効力感」の高い人が多い、そしてそれが自殺が少ない原因かもしれない、と。これ大切かも。

 しかし、この発表の最後の質疑応答で、指導教授みたいな人の発言の最後に(笑)と書いてあるww 最近はこういう文書にも(笑)と書いていいのか。いいんだろうな(笑)

 こういう研究して、しかしその後の経済状況の変化とかでその地域が「ゴロっと変わる」みたいなことも、いいにつけ悪いにつけあるやろな。
posted by kingstone at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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