雨がぽつぽつ。
ー秋月龍a著 一日一禅より kingstoneちょい変えー
懶さん和尚(生没年不明)は衝山の石室に隠居していた。唐の徳宗帝(統治 780-805)がその名を聞いて使いをたてて召した。勅使が石室に入って言った。
勅使「天子の詔を伝えます。起立して恩を謝しますように」
懶さん和尚はちょうど牛糞を火の中から焼き芋を探して食べようとしていて、鼻水があごに垂れていたが、なんの返事もしなかった。かしこまって宣言していた勅使もついに笑い出して
勅使「まあ、尊者よ、鼻水をお拭きなさい」
懶さん「私は俗人のために鼻水を拭く暇など無い(我豈有工夫為俗人拭洟耶)」
懶さん和尚はしまいまで立たなかった。勅使は帰ってその旨を奏した。徳宗帝はたいそうそれを感嘆した。
しかし・・・よく殺されなかったもんです。まあ「そう人」と周囲も思ってて「あの人やったらしゃーないな」というところまで行ってるんやな。
ラベル:挨拶 天気 禅語