私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2012年03月14日

11.おめめどうが大事にしていること

 では、じゃあ自閉症や発達障害の人とのコミュニケーションのとり方や配慮する点・注意すべき点についてです。主として私が現在フェローをしている「おめめどう」のことを伝えます。

 おめめどうで大事にしている考え方
 順不同です。

◯見えるコム

 見てわかるようにして伝え合う。これは周囲から本人さんに対しても、本人さんから周囲に対しても。本人から周囲に伝える時も、何か見える手がかりがあったほうがいいです。しかし時には自閉症の方が音声言語を使う時もありますが、それは本人の選択であればいいのです。(ただし、本人がわかって言っているかどうかは注意深く見ていく必要があります)

◯みとおし(月日・時間・時刻・順)

 時間の流れを「見てわかる」ようにすることです。月や日のカレンダーも、スケジュールなどのみとおしも、そして作業手順なども、すべて時間の流れを「見てわかる」ようにすることと言えます。

◯選択活動

 自分で選ぶことが大事ですね。周囲が良かれと思って選ばない。ほんと、「プリン」と「ヨーグルト」みたいなところや、「今日着る靴下」みたいなところから始めていいと思います。
 そして選択というのは「何かを得て」「何かを失う」ということ。人生は自閉症かどうかなんて関係なく選択の連続です。

◯視覚的・具体的・肯定的

 「視覚的」というのは「見てわかる」ということですね。
 「具体的」は例えば具体物を使ったり、「見える」絵を使ったりということもありますが、音声言語でも一緒です。
 「責任持ってやってね」って言われても「はてな?責任って何?頭に絵が浮かばない!!」となります。しかし「(指さしつつ)この段ボール箱を(指さしつつ)あの机の上に置いてね」だと絵が頭に思い浮かびます。 
 「肯定的」これは「ダメ」でなく「イイネ」を、ということでもあるのですが、実は「イイネ」も言わなくてもいいくらいになります。相手のやることを黙って見守る(見る必要も無いくらいですが)のも肯定的ですね。

◯杖の役割

 これは是非書籍「杖の役割」を読んで下さい。

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 しかしそこに書いている以外に私の考えていること。「杖は説教せん。ただあるだけ」
 杖は使っている人に対し「はよ歩かんかえ」とか「もっと姿勢よくしろ」とか説教しません。ただサポートしてくれるだけです。

◯本人に聞く(見えるかたちで)

 「本人に聞く」と言うと「ああ、音声言語で聞いたらいいのか」と勘違いする方がおられるかもしれません。それは違います。やはり「見てわかる」ものを用意し、相手に何を尋ねているかがはっきりするように尋ねて下さい。

◯ひとりで(自分で)できる

 いやうちの子できひんし、と言われるかも・・・しかし、まず「今ある力で」何ができるかを徹底的に考えましょう。グッズも使っていいだろうし。いろんなやり方が考えられると思います。
 その上でどうしても人手が必要だという時、それはヘルパーさんの利用なども考えましょう。
 親御さんが何でもやってしまう、というのはいろいろと弊害があるかも。
 例えば、私には80を越えた母がいます。私は障害のある方との関わりについては割と訓練されている方だと思いますが、母に対する時は無茶邪見ですし、いらんことをいっぱい言ってしまいます。親子ってなかなか難しいです・・・(^_^;)

◯自発

 余計なことはしない。自発を待つ。
 例えばTEACCHでも、本人さんの表現コミュニケーションについて調べる時、本人から自発したもの以外はデータとして取りません。周囲から話しかけたり、働きかけたりしたことに対し、何らかの音声言語を行ったり、行動したり、とかいうのは取らないのです。そのくらい自発を大事にしています。
 おめめどうでも同じことです。

◯自己責任

 小泉純一郎総理を思い出しますが、そんなむつかしい話ではないのです。
 例えば「プリン」と「ヨーグルト」を示して、いつも「プリン」を選んでいたお子さんがいたとします。で、ある日、たまたま「ヨーグルト」を選んだ。ここで「何言うとん。あんたいつも『プリン』でしょ。はい『プリン』を食べなさい」なんてことを言う必要は全然ないわけです。
 で、お子さんが「ヨーグルト」を食べたが、ものすごくまずそうな顔をして一口でやめちゃった。
 この時も「ほら、そやから言うたでしょ」なんて言う必要はさらさらない。
 お子さんは「ヨーグルト」を選んだ。そして「まずかった」その責任を引き受けたらいいだけです。(「選んだのだから全部食べなさい」も言う必要は無いですね。まずいものは残す、というのも大事なスキルです)
 次にはそれに懲りて「プリン」を選ぶかもしれない。しかしまた「ヨーグルト」を選ぶかもしれない。(こういう場合も結構あります。そして、また一口でやめちゃったり)
 そして、自閉症の人に限らず、障害のある方はこの自己責任をとらせてもらえないことって結構あるような気がします。

◯関係性

 「関係ができてからあれこれする」と考える方が昔は多かったです。しかし、関係は「わかるやりとり」をやってこそ生まれてくるものです。もちろんそれは同時進行していくものです。

「TEACCHと人間関係」

「特別支援学級に赴任してまずやったこと(人間関係を作るとかじゃなく?)」


12.おめめどうの「見てわかる」やコミュニケーションサポートの商品



愛・関係・人間関係・診断名 主として自閉症の人との関わりから


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