※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2012年02月29日

2月29日(水曜日) 宿を貸すぞよ阿弥陀どの

 おはようございます。

 早く目醒めちゃって、外は真っ暗。


ー秋月龍a著 一日一禅より kingstoneちょい変えー

 桃水和尚(?ー1683)は肥前島原の禅林寺に住持していたが、その後みずから寺を捨てて流転放浪の生涯を送った。時の人は「乞食桃水」と呼んだ。大津まで流れてきて、ある物持ちの家の倉と倉の間にわらぶき小屋を立てて、その中で草鞋や馬の鞍を作り、それを売って暮らしていた。ある時一人の馬子が

馬子「桃水さん、あんたお坊様なら、如来様をまつらないのは不調法な話だ。本願寺様からお画像(えぞう)をお受けして来たから、これをまつりなされ」

 桃水は別にさからいもせず「そうか。それはありがたい」といって画像を壁にかけ、その画像に消し炭で

「狭くとも宿を貸すぞよ阿弥陀どの後生たのむと思ひたまふな」

と賛をしたためた。

 まあ禅僧やし、別に阿弥陀様に後生を頼む気はないけど、お宿は貸します、というわけですね。

posted by kingstone at 04:40| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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