早く目醒めちゃって、外は真っ暗。
ー秋月龍a著 一日一禅より kingstoneちょい変えー
桃水和尚(?ー1683)は肥前島原の禅林寺に住持していたが、その後みずから寺を捨てて流転放浪の生涯を送った。時の人は「乞食桃水」と呼んだ。大津まで流れてきて、ある物持ちの家の倉と倉の間にわらぶき小屋を立てて、その中で草鞋や馬の鞍を作り、それを売って暮らしていた。ある時一人の馬子が
馬子「桃水さん、あんたお坊様なら、如来様をまつらないのは不調法な話だ。本願寺様からお画像(えぞう)をお受けして来たから、これをまつりなされ」
桃水は別にさからいもせず「そうか。それはありがたい」といって画像を壁にかけ、その画像に消し炭で
「狭くとも宿を貸すぞよ阿弥陀どの後生たのむと思ひたまふな」
と賛をしたためた。
まあ禅僧やし、別に阿弥陀様に後生を頼む気はないけど、お宿は貸します、というわけですね。
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