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無一物中無尽蔵 むいちもつ ちゅう むじんぞう
私の考えたこと。 「無一物」は、「本来無一物」の時にもずらいとさんに教えて頂いたように「形ある物なぞひとつもない」で、その中に「無尽蔵」でもう数えきれないほどのものが(すべての、と言ってもいいかな)があるのだ。「無一物」は「空」とは違うだろうけど、なんか「空即是色」に似てるなあ。
解説。 ひとつのかばんがあるとします。かばんの中のものをすべて取り出して空っぽにしたら、何でも入れられるようになります。「無一物中無尽蔵」とは、何も持たずにいたら、逆に何でも手に入っているのと同じということ。
なんかちゃうような気がする。
ラベル:挨拶 天気 禅語
ちゃいますね。これは「『無一物』の境地に達したらそれは同時に『無尽蔵』の境地でもある。(無一物の中にこそ無尽蔵がある)」と解するのが自然でしょうね。
「何も持たずにいたら、逆に何でも手に入っているのと同じということ」って日本語として成立していません。
「無一物」と「空」は禅の世界では違うようですが、私のような凡人にはほぼ同じように解します。ちなみに、仏教で幽霊が出てきたとき一般に般若心経を唱えるのは、これが「空」を説く教えだからです。つまり、本来仏教では人は死ねば輪廻のどこかに行くわけで、幽霊が出るというのは「あり得ない」のです。それでも出てしまうのは「空」を理解できていないからだ、「空」を教えてあげれば輪廻の世界に入れると解するそうです。