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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2011年10月25日

10月25日(火曜日) 遍界不曽蔵

 おはようございます。

 曇りです。雨、降るかなあ。

 
 遍界不曽蔵(へんかいかつてかくさず)

 私の考えたこと。遍は南無大師遍照金剛の遍だから「あまねく」とすると遍界は「そこらじゅう」「せかいじゅう」不は「なになにでない」蔵は「どっかの中」曽はわからない・・・でも読みに「かくさず」と書いてくれてるな。ってことは「真理は目の前にあるんだよ」くらいか。(秘密にしようと思ってもばれるんだよ、だと禅語らしくないし)

 解説。草も空も太陽も海も、世界はすべてはあるがまま、何も私たちにかくしごとはしていません。真実は本来かくれてなどいないのです。何か見えなくなっているのは、私たちの心に偏りやこだわりがあるからです。心のくもりを取り除けば、いつでも真実を見ることができます。

 おお、まあまあいい線いった。でも読みに「かくさず」と書いてあったからだけど。曽にそんな意味があるとは。
 
posted by kingstone at 07:43| Comment(13) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>「かくさず」と書いてあったからだけど。曽にそんな意味があるとは

  「曽」にそんな意味はありません。「隠す」は「蔵」です。「曽」は「曾孫」のように「重ねる」が本義ですが、「すなわち」とか「なんとまぁ」みたいな意味で使われることがあります。漢語は基本的に「歌」、つまり「リズム」ですので(前任校ではそういう漢文の授業をしていました。書き下し文では漢詩のすばらしさは全く分かりません。なのに巷にでている漢詩の本は99%書き下し文と言って良いでしょう。つまり、漢詩を分かっていない人が漢詩をありがたがっているのです)、語調の関係で「曽」がおかれているのでしょう。書き下しの「へんかいかつてかくさず」は教条的あるいは辞書的ですね。「曽」は「かつて」という訳し方もされますが大事なのは「意外なことに」という感覚がこの語が入ることによってもたらされるのです。漢語圏では。ですから、「あまねく世界というのは、あんたたちは驚くかもしれんが、隠しごとなんかないのだよ」というのが正しい訳です。
Posted by もずらいと at 2011年10月25日 19:53
もずらいとさん、どうもです。

|書き下し文では漢詩のすばらしさは全く分かりません

高橋和巳さんも、「唐の発音とまでは言わず、現代中国語の発音でもいいから中国語で読むと味わいが深まる」みたいなことを書いてはりましたね。

|あまねく世界というのは、あんたたちは驚くかもしれんが、隠しごとなんかないのだよ

なるほど、なるほど。
Posted by kingstone at 2011年10月25日 20:35
あれ…? 高橋和巳? よくわからないんだけど、昔こういう忘れられないカードを貰いました。


『1.過去を変える方法はない。

過去の失敗や傷にこだわり続けても何も生まれることはない。過去は完全に過ぎ去ったものである。

2.未来をコントロールすることはできない。心配すれば未来の出来事が避けられるかも知れないと思っている人がいるが、これには根拠がない。

3.現在の中には不安や心配事は生まれない。現在は自分の手の内にあり自分でコントロールができる世界であるからだ。

人間の性質として、過去を悔い、未来を心配しながら生きているのが常である。そして、いつのまにか現在を忘れてしまっている。

現在を忘れていることの最大の害毒は、満ち足りた気持ちを失ってしまうことである。満ち足りた気持ちは過去にも、未来にもなく、あるとすれば現在の中だけである。』(高橋和巳『心地よさの発見』)

らしいです。本そのものは読んだことがないのです。
そして、私はこれを守れたことがほとんどありません。
今も心臓が苦しくて、もー。
Posted by みやび at 2011年10月26日 11:44
みやびさん、どうもです。

たぶんその高橋和巳さんは精神科医さんかなんかの方ですね。著書とかいろいろあるみたい。
私の書いた方は中国文学者さん。

|今も心臓が苦しくて、もー。

高橋さんの書かれていることもほんまやと思いますが、なかなかねえ・・・
で、心配したって仕方がないけど、対策立てるのはまあいいかなあ。

Posted by kingstone at 2011年10月26日 21:08
KING STONEさん、おはようございます。

そうかー高橋和巳さん同名異人。ごめんね。

実は、この禅語の連載がはじまったとき、偶然私はビギナーズ・クラシックスの「論語」を読み始めていたのです。まだ読み終わってません。

が、私は孔子の時代や思想背景のほうが面白く。肝心の漢文をほとんど見ていません。(^^; それで、ギクッとしながら、でもこちらもがんばって読む努力を。

もずらいと先生がすごいですね。
最近のお引越しで、国語の文献ぜんぶ人にやってしまった、と聞いてます。
ということは全部頭の中のインプットから書いてるわけで、本当にすごいと思います。

これだけの蓄積があって、トンカツしか食べない自閉生徒に「イスラム教ならお前は殺されてるぞ」と怒鳴りつけることができるわけだ、と感服します。


自閉症の辛さは価値観が広がらないところにあり、
聞こえない私も、あと実際にはいろんな理由で人に距離をおかれがちな肢体障害者とかでも、やっぱり価値観が狭いってことが多々あります。

そうすると社会人としてやっぱり困るのです。
私が今いろいろ本を読もうとしたり、いろんな人に会いにでかけていくのは、障害を持っていても我が子を育てようと思ったらこの社会性の欠如はどこかで埋めなければいけないからです。

ということで、

|高橋さんの書かれていることもほんまやと思いますが、なかなかねえ・・・
|で、心配したって仕方がないけど、対策立てるのはまあいいかなあ。

これはね、実は私の家庭はうまくいっています。
困ってることはありません。

が、私達が困ってないのはたくさんの障害児者の失敗と後悔の積み上げであり、私とBBは結婚して親になる前にそういう素晴らしい出会いをたくさんしてきました。

今、日本のどこかで困ってる発達障害児とかが想像できる時、泣けてしまうのです。娘の笑顔の向こうに悲嘆にくれる子供の顔が重なってしまう。

私のダメなところは、人の気持ちと自分の気持が切り離せないところです。

とりあえず、読み聞かせに来た子が障担の先生も困るぐらいぐずってたら、靴下を履かせてくすぐって送り出すとか、

そういうささやかなことをしています。でも、ダメだなー、私は。
Posted by みやび at 2011年10月27日 07:55
確か、もと巨人の阪神キラー、で日ハムに行かれた投手も高橋和巳さんだったと思います。
同姓同名の方、多いですね。

|もずらいと先生がすごいですね

ほんまね。孔子の子が「尊称であり先生みたいなもん」というのとか、なるほど男子・女子の子なんだとよくわかりました。

|日本のどこかで困ってる発達障害児とかが想像できる時、泣けてしまうのです

ほんまねえ。

Posted by kingstone at 2011年10月27日 09:50
帰って来ました。

えっと、どうして私がなんとなくKING STONEさんのブログにいつくようになったのかというと。(^_^;

前からお話してみたかったのよね、障害児教育フォーラムの至宝と♪



と、虐待について普通考え続けるのを避けてしまうテーマを考え続けておられるので、真面目な人だなぁ、と。


私も普通の暮らしをしていても逃げ逃れられないテーマだものだから、何かお話しできる機会があるかも、と思って。

もずらいと先生は私の人生をだいたい知っていますが、

KING STONEさんはたいがいまだだから、えーと、いろんなお話ししてもいい?
Posted by みやび at 2011年10月27日 15:26
|えーと、いろんなお話ししてもいい?

もちろん、もちろん。
ネットでも、リアルでもチャンスがあれば。

ただし、ネットは私はオープンなこんな場が好きなのですが、みやびさんは当然ご存知のごとく結構危険な場所でもあるのでお気をつけて。FaceBookのメッセージ機能だったらメール感覚ですね。
Posted by kingstone at 2011年10月27日 20:02
ありがとうございます。じゃ、使い分けさせてください。
あ、原木のヒラタケは今年の分はもう終ってしまったから、もう一か月くらいして原木ナメコが出てくるのを待ってって言われました。

その頃に、できたらKING STONEさんの賢い奥様におすそ分けしたいな。
あまり出て来ませんが、このブログで一番すばらしいのは奥様です。
子育ても上手なんだろうなー。いいなー。



私の欠点は、障害児のお母さんにあまり優しくない考え方をしてるところです。
欝で寝込んだりお酒に溺れたり浮気したりでも必死で働いて給料はうちにいれているお父さんのやさしさや辛さや、特性の限界まで我慢してお母さんを気遣ってる障害児のやさしさの方にシンクロしてしまう。

どんなにご家庭がつらくても、愚痴をよそに出さずに自分の家庭の責任をひきうけてるお母さんなら応援します。障害児教育フォーラムを卒業したお母さんにそういう素晴らしい方が何人かいました。今のほうがよっぽど大変な試練の中を、わが子の障害とは別なところの社会運動もされてるんですよ。

そーじゃなくて、愚痴で家庭の外に自分の味方をつくろうとしてるお母さんは私はダメなのです。大蔵経。


いろいろ考えさせられます。


もしKING STONEさんが徒手空拳どこにでもでかけていって支援の仕事をしたい、と思われますなら。
前から思っていたのですが、お母さんではなくお父さんの方を助けてあげてください。
きっとKING STONEさんのような親友が欲しいと障害児のお父さん、待ってると思います。
私の父も、きっとKING STONEさんのような親友がいたら自殺しなかったと思います。
Posted by みやび at 2011年10月27日 20:35
>もずらいと先生がすごいですね。
>最近のお引越しで、国語の文献ぜんぶ人にやってしまった、と聞いてます。
>ということは全部頭の中のインプットから書いてるわけで、本当にすごいと思います。

 いや、好きな本は残していますし、kingstoneさんのコメントをするときにも漢和辞典は参照しています。ただ3冊の漢和辞典で参照しているところが国語の先生っぽいですかね。国語辞典や漢和辞典は複数持つのがまともな国語の教員の常識です。

 漢詩に関して言えば、李白の代表作、「黄鶴楼送孟浩然之広陵(黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る)」の教材研究をしていて違和感を持ったのがきっかけです。一般に、

故人西辞黄鶴楼
烟花三月下揚州
孤帆遠影碧空尽
唯見長江天際流



故人西のかた黄鶴楼を辞し、
烟花三月揚州に下る。
孤帆の遠影碧空に尽き、
唯見る長江の天際に流るを

と書き下されます。文章がやけに堅苦しい。しかし、チャイナでは昔からこのような送別の宴は「にぎやか」に行うのです。陶磁の宴の描き付けなんてみんな笑って踊っているでしょう?悲しんだり深刻な態度ではいけないのです。というのは、知識として知っていました。だから違和感を持ったのです。で、本屋で「CDを聞きながら声に出して覚える 唐詩の名作」というのを見つけたのです。これだと思いました。内容としては哀愁なんですが、声に出した「詩」は太極拳のごとき悠久のものでした。細川たかしの「北酒場」みたいなものですね。

>これだけの蓄積があって、トンカツしか食べない自閉生徒に「イスラム教ならお前は殺されてるぞ」と怒鳴りつけることができるわけだ、と感服します。

 誉められているのかあきれられているのか微妙ですね(^^;)。私の場合「0でない限り可能性はある」という考えを持っています。たとえば、親が何かの都合(母親が離婚してムスリムと再婚するとか、転勤でアラブ世界に住んでなおかつ地域にとけ込む必要があるとか)で「豚肉を食べることは死ぬか一家が離散するかの重大問題」の可能性なんてあるわけです。あまり表立って出てきませんが、今回の震災で過度の偏食とか固執行動で本人はもとより家族が大いに困ったような事例ってあるんだと思います。そのようなときにTEACCHで「こうすれば解決」なんて明示できないと思うわけです。FEDHANの時代、私が「耐性の必要」を言ったら「そう言う考えが間違っている」と言った人がありました。そう言う人(自閉症児の親御さんでした)はあのような大震災でも耐性は必要ないのでしょう。

>自閉症の辛さは価値観が広がらないところにあり、
>聞こえない私も、あと実際にはいろんな理由で人に距離をおかれがちな肢体障害者とかでも、やっぱり価値観が狭いってことが多々あります。

 価値観自体は狭くったっていいんです。必要なのは他の価値観を「許容する」態度です。「私はそうは思わないけど、まぁ、それもアリだとは思う」ことができるかどうかです。自閉症の人はこれがきわめて苦手です。
Posted by もずらいと at 2011年10月27日 21:03
みやびさん

|一番すばらしいのは奥様です

ありがとうございます。
妻も喜びます。

|お母さんではなくお父さんの方を助けてあげてください

そうやなあ。
どっちを、ってんじゃなく、ほんまその家庭その家庭ですごくプレッシャーを感じてはる方がおられるでしょうね。
もちろんどこへでも駆けつけたいし、いつでも徒手空拳ですが、とりあえず交通費・できればどっかからお金を調達できる算段はしないとなあ、と思っています。
Posted by kingstone at 2011年10月28日 00:17
もずらいとさん

|3冊の漢和辞典で参照

私は最近ネットで調べるばかりで、紙の辞書を開かなくなり、どこかが確実に退化していると思います。

|長江の天際に流るを

雄大ですね。
Posted by kingstone at 2011年10月28日 00:24
もずらいと先生、おはようございます。

実はキーボードは問題ないのですが、マウスの調子がおかしいです。
買い替えかなー?

> 誉められているのかあきれられているのか微妙ですね(^^;)。

褒めていますっ。
そこそれ、被災地で避難所で暮らせないという自閉症のご家庭の記事や避難マニュアルを見ていて、まさにそういうことを考えていました。

自家用車の中で、いつガソリンが尽きるかもわからないのに延々とテレビで子守をしてる話とかとても不安でした。

たぶん普段でも毎週欠かさず同じ番組が回ってこないとパニックを起こすお子さんを恐れて、ビデオ録画でその時間を埋めようと備えたり。「自閉症の丸く閉じた完全な世界を壊すのを恐れる」ような、子育てってないですか?

ずっと釈然としなくて、東田直樹さんのお母さんが、どんなに泣きわめいても「新聞のテレビ欄をチェックする」ということを繰り返しきかせた、というのを見かけて、ああやっぱり賢いお母さんもいらっしゃるなぁ、と安心しました。


自閉症の人でも、
丸く閉じた世界にいるわけではなくて、わからないから知りたい願望がずっとあると思うし、
人を幸せにできる自分を望んでいる、だろうと思うのです。

直接接点が少ないので(ゼロではない)、それは本を読んだり映画を何度も咀嚼したりするうちにそう思うようになったのです。

みやびは「レインマン」が大好きで、初恋の初デートだったというのもありますが(^_^;レイモンドのこだわりをもう23年ぐらい解読にかけてるような人生です。意外と視覚だけで世界を捉えている自分に似た所があるのがだんだんわかってきて面白いです。
レイモンドはちょうど前年亡くした父に雰囲気が似ていました。
口から生まれた詐欺師・聴覚優位の弟のチャーリーが、私の弟にそっくりで、
私は、申し訳なさに弟になんでも譲ってしまう甘い姉でした。

この正反対の兄弟が、いつか再び結ばれることを信じてお父さんが遺産を差配したように思えて、

何度も泣けます。
Posted by みやび at 2011年10月28日 08:56
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