「[読書感想文][知的障害]親のための成年後見ハンドブック」
で、昨日のも同じブログの
「[読書感想文][知的障害]親のための虐待防止マニュアル」
からでした。
で、私は「成年後見」という制度があるのは知っていましたが、あまり知っているとはいえません。でも、障害のあるお子さんがおられる場合、お子さんが小さいうちから簡単なことは知っておくべき知識だろうと思います。
で、この冊子、昨日と一緒でPandA-Jというところでだしているとのこと。
親のための成年後見ハンドブック
5冊で税込500円とのことですから、1冊100円。ってことはたくさん買って家族に1冊ずつ、また周囲の方にも知って頂く、みたいな使い方のできる本だと思います。残念ながら昨日の「親のための虐待防止マニュアル」みたいにタダのPDFファイルがある、ってことはなさそうです。購入はスペース96から。
親のための成年後見ハンドブック ・ 5部セット
目次は上のページにありますね。
目次:
はじめに
1.わが子に成年後見人は必要か?
2.後見人・保佐人・補助人
3.財産管理とは
4.身上監護とは
5.後見人を選ぶ
6.親は後見人にかれるの?
7.きょうだいは後見人になれるの?
8.親戚の人は?
9.第三者の後見人はどうなのか?
10.いいことばかりじゃない?
11.やっぱり後見人はいらない?
12.ダメな後見人だったら?
13.後見に必要なお金は?
14.後見人の役目はいつまで?
おわりに
またベムのメモ帳Zさんのエントリの中に「親が後見人にふさわしいかどうか」のチェックリストのことが書いてあります。こちらにも引用させて頂きます。
この冊子の中で個人的に特に印象に残ったのが、親が後見人にふさわしいかどうかという部分。以下の項目をYes/Noでチェックしてみてください。
子どもの障害基礎年金を生活費などに使ったことがある?
子どもの障害基礎年金の口座と家族の口座は分けていない。
わが子のことは親である自分が何もかもわかっていると思う。
これまで子どもの療育にかかった経費は、障害基礎年金から返してもらってもいいと思う。
子どもが同居しているうちは障害基礎年金から家賃分は親がもらってもいいと思う。
子どもが世話になっているのだから、施設や作業所や学校の職員から多少の体罰があっても仕方ないと思う。
体罰はいけないと思うが、世話になっている相手に注意することはなかなかできない。
やはり入所施設の中で暮らすのが安全だし、本人には幸せだ、と本音では思う。
知的障害のある人が恋愛や結婚するのは適切ではないと思う。
知的障害のある人に選挙権は必要ないと思う。
治療してくれる医者に質問したり、異を唱えたりしてはいけない。
財産は障害のない兄弟姉妹に譲り、その代わり障害のある子の面倒をみてもらいたい。
兄弟姉妹が後見人になってくれれば安心だ。
世話になっている施設の職員が後見人になってくれると安心だ。
後見人制度など必要ないと本音では思っている。
以上のうち一つでも「Yes」がある親は、自分が後見人になるのを慎重に考えたほうがいいとし、三つ以上の場合は後見人になるべきではないとしています。そして五つ以上「Yes」がある場合には今すぐ子どもに後見人を付けるべきだとしています。さて、あなたはいくつ「Yes」を付けましたか?
なるほどなあ、です。
ラベル:障害 支援 成年後見