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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2011年07月21日

「あきらめない支援」の4つの基本戦略

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「あきらめない支援」
行動問題をかかえる利用者に対する入所施設における実践事例集
独立行政法人 国立重度知的障害者総合施設のぞみの園
2011年4月

 最近でも自閉症の方の通っているまたは入所している施設での虐待の問題はいくつか報道されました。私もいくつかエントリにしていますし、一貫して施設職員の方への研修はどうなっているのだ、虐待せずともできる方法があるはずだ、という主張をしてきました。今回出版された「あきらめない支援」はまさにそういう取り組みをされています。最初の方に書かれた「4つの基本戦略」をそのまま引用したいと思います。

4つの基本戦略

 この実践事例集で紹介するのは6例です。行動上の問題の種類、それに伴う本人の健康上のリスク、周囲に与える影響の大きさ等、変化に富んだ6事例です。ところが、支援の経過を読むと、どの事例もほとんど同じアプローチをとっていることがわかります。詳細に読み込むと、理解できるコミュニケーションの方法や特定の活動に参加が可能な時間、自立課題に集中できる持続時間等、違いが見えてきます。それでも、支援の経過が同じに感じるのは、入所施設において、行動障害のある利用者に対する基本戦略は、以下の4つに集約されるからです。

@居住環境の構造化:居住の場における混乱防止のための応急措置
A日中活動:居住の場から通い、安定した活動を行い、自尊心を高める
B自立課題:居住の場における余暇対策としての自立課題の設置
Cスケジュール:見通しを持ち安定した生活を送るためのスケジュールの設置

 全国の多くの入所施設には、日中活動として散歩に出かけることを拒否し、集団での作業やレクリエーション活動の翰の中に入ることなく、日常的に大きな奇声をあげる、他害や自傷行為を頻繁に示す人がいるはずです。中には、本人や周囲の利用者の安全管理上、日
課や生活環境の制限をかなリ行わざるを得ない場合があります。試行錯誤し、何とか行動上の問題を無くそうと努力し、個々の職員が奮闘している最中の施設では、上記のたった4つの戦略が、短期間に劇的な効果を上げることは信じられないかも知れません。

 しかし、このシンプルな4つの基本戦略の効果は、のぞみの園だけで起きている現象ではありません。全国の、いや全世界の多くの障害福祉や障害児教育の現場で、同じような現象が起きているのです,

 基本戦略はシンプルでも、一人ひとりの特性を理解しながら具体的な支援計画を立案し、職員が一丸となリ実行し続けることは、決して容易なことではありません。


 また、その前にある「実践事例集を読むにあたって」の中から一部抜粋します。

 決して模範的な実践をまとめたものではありません。時には、アセスメントの不十分さや、支援の一貫性が途切れる場面も登場します。淡々と表現された各事例の裏には、担当の職員あるいは職員同士のミーティングにおける悩み、計画通りの成果が生まれない焦り、予想以上の変化に対する驚き・喜び等、多くの物語が詰まっています。比較的障害の重い知的障害のある人に対して、同様な試みを行っている障害福祉サービス関係者は、きっと共感してくれるはずです。

 施設関係の方は必読ですね。
 そして学校関係者でも、「困っている」方なら必読であると思います。

おめめどうホームページでの紹介(目次があります)

おめめどうネットショップ「あきらめない支援」



posted by kingstone at 16:52| Comment(1) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
以前、のぞみの園に勤務していました。
働けば働くほど、施設の職員のレベルの低さに諦めることばかりでした。
本は研究部の事務方が書いています。現場を知らない人たちです。
現場はひどいもんですよ。
Posted by たる at 2015年07月01日 11:26
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