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2011年07月16日

VOCA リンゴ事例紹介 長野養護学校鈴木しのぶ氏の実践報告 Pacific Newsより

 パシフィックサプライ社からPacific Newsというのが送られてきます。その中に面白い報告があったのでご紹介。

 VOCA リンゴ事例紹介 長野養護学校 教諭 鈴木しのぶ

(kingstone注・VOCAとはVoice Output Communication Aid 音声出力コミュニケーション補助装置。「自閉症のお子さんとのVOCAを使ったコミュニケーション授業1997」で使っている「メッセージメイト」とか、他にもいろいろ種類がありますが、このリンゴというのはこの時使ったメッセージメイトよりもっと軽くて安い物のようです。Webを見ると34500円。私の買ったメッセージメイトは120000円弱だったもんなあ)

 この長野養護学校は225名(!でかい!でも今はこの規模が「普通」みたいですが)の知的障害特別支援学校。ここで長野さんは「自立活動専任(要するに「障害」にうまく対応したあれこれ(どんな授業が良いかや支援グッズについてなど)に相談にのる部署)」をされてるとか。

 で高等部3年の自閉症の女子生徒Nさんにリンゴというのを使ってもらった例です。

 もともと「広告から好きなおやつを見つけ、切り取り、お母さんに渡し、『これおを買って来て欲しい』が伝えられる。

 で、「ください」「トイレ」「ブランコ」「雑誌」「お水」など、言葉を絞り、そのシンボルを透明ボードに入れて使っていたけれど、ボードが無くなりやすくてだんだん使わなくなってしまった。また「トイレ」については担任が「どこへ行くの?」と後を追うと鬼ごっこと勘違いして逃げ出すこともあった・・・

 で、パシフィックサプライ社のリンゴのレンタルサービスを知り、使ってみたということです。その時、入れた言葉がなかなかいいと思います。

「教室に戻ります」体育館などの場所から(たぶん本人が)教室に行きたいという意思表示を示す時の言葉。
「ふりかけてください」給食時に(本人が使いたくて)使用する言葉
「おやつください」作業学習の休憩時におやつをもらう時の言葉
「更衣室に行きます」リラックスしたい時の言葉
「トイレに行きます」トイレに行くことを伝える言葉

 周囲が言わせたい言葉でなく「本人が使いたい言葉」になっていますね。(「トイレ」だけはちょっと周囲の都合が入っていますが・・・参考「あるお子さんの「トイレに行きます」表現の変遷」)

 うまくNさんの表現するツールになったようです。

 でまあレンタル期間が終わってパシフィックサプライ社にリンゴを返したのですが、Nさんにリンゴを探す行動が見られたとか。

 というわけで親御さんが購入して下さったそうです。

 そのせいかどうかはわかりませんが、他のクラスに入って勝手に気に入った物を持ち出す行動や、雑誌を持ち歩く行動が減ったとか。実際のところ因果関係はわからない旨は書かれていますが、おおいに考えられるところです。

 またリンゴはNさんにとって「大切なお守り」になっているようだ、とも書かれています。この感じもわかります。

 透明ボードを無くしていたような問題は、Nさんが首にかけた紐にリンゴをつって操作している写真があるので、無くすことはなさそうです。それだけ「軽い」ということでもありますね。

 今後の課題としては、Nさんがリンゴを使うのは「学校場面」に限られていて、ご本人が他の場所では使おうとはしないということもあるそうです。

 最後のところに購入時に身体障害なら補助がでるのに療育手帳では補助が出ない問題も書かれてます。(34500円は、以前のVOCAに比べれば安くなったとはいえ、ちょっと「お試しに」と買える値段では無いですよね)

 適当に私がまとめてますので、間違っている点もあるかもしれません。興味ある方は是非PacificNewsをお読み下さい。お読みになりたい方はパシフィックサプライ社に申しこめば送って下さると思います。

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