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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2011年04月29日

生活の中に構造化をとり入れよう レデックス通信から

 私は「レデックス通信」というメルマガを送ってもらっています。無料です。

 今日送られて来たメールに

「生活の中に構造化をとり入れよう」神奈川県大和市保育家庭課の五味純子さんの話のまとめ、が載っています。あり?前号からの続きか・・・前号見逃してたな(アセ)

 とても簡明です。

 なお、私は最初に話を聞く人には「わかるようにすること」「その中でも特に目でみてわかるようにすること」で、話していって、その後に「構造化って言う場合もあります」って言うことが多いかな。では引用。

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(1)生活の中に構造化をとり入れよう

 神奈川県大和市保育家庭課の五味純子・心理士の資料紹介の続きです。

 意味理解障害である自閉症児に対してもちろんのこと、認知機能の発達途上である子どもに、伝えたいことを的確に伝える技法「構造化」の具体的方法を解説します。まず、前回のおさらいです。

「構造化」は、今何をする時間か、次にどうなるか等、世の中を「その人に合わせて分かりやすく示す方法
  ↓
伝えたいことを分かりやすく伝えるためのコミュニケーション手段
  ↓
目に見えにくい意味を分かりやすく伝えるための方法

 今回は、構造化の具体的な内容を紹介します。

1.物理的構造化:環境に意味を与えよう!刺激量をコントロールしよう!

  A)明確な物理的視覚的な「境界」を設定
     棚や家具の配置、じゅうたんを敷く、ついたて、間仕切りのカーテン等

  B)活動と場所を1対1対応させる
     家の中で必要な場所は、次のもの

   1)おやつの場所/食事の場所
   2)自由遊びの場所
   3)テレビ、ビデオを見る場所
   4)勉強(課題遊び、自立課題)の場所
   5)寝るところ
   6)着替えるところ
   7)歯磨き/手洗いの場所
   8)スケジュール(後述)を表示する場所 etc.

  C)妨害刺激の除去
    集中すべきことに集中できるように、ついたてやカーテンを使う。
    机の向きを工夫する。

  D)家具のサイズ・動線・もののとりやすさ

◎留意点
 子どもに合わせた工夫をする。敷物の変化が見分けられるか、家具で仕切りをつけた方がよいか、集中度合いによってついたてが必要かどうか 等。

2.スケジュール

 どんな活動をするのか、その流れがどうなっているのかを視覚的に示す。
 順序立てが苦手なので、どの順序でやるのかを視覚的に示す。
 ことばの指示の理解が困難なこと、見通しがないと不安なことに留意。
 これから起こる出来事を知る機会を絶え間なく与えることで、「注意」の問題に対応できる。
 その際、分かるものは人それぞれ、という点にも注意。

  A)スケジュールのタイプ
    1)何で伝えるか: 具体的なもの/絵・写真/文字 等
    2)いくつの活動を伝えるか: 次の活動だけ/3つ先まで/半日/1日/1週間 等
    3)提示の方法: 手渡し/カード/シート(紙)/手帳 等
            移動/固定/持ち歩き 等

  B)一人ひとりにあったものを作る(個別化)

◎スケジュールを取り入れる時の鉄則
    1)本人が確実に理解できる(ピンとくる)方法で示す
    2)やってほしいことリストにしない管理監督のためではない。子どもが安心で楽しい生活を送るため。
    3)普通の生活を、無理なく、そのままスケジュール化する今の生活の活動の単位を考慮し、その表わし方を教える。
    4)子どもにとって楽しい活動、意欲がわく設定の仕方を工夫

3.ワークシステム: 自立的に活動するために必要な情報を伝える方法

  4つの原則をきちんと伝える
   1)何をするのか
   2)どれだけするのか
   3)どうなったら終わるのか(終わりの概念が、やる気に関係)
   4)終わったらどうなるのか

  A)ワークシステムのタイプ
   1)左から右/上から下
   2)マッチング(色/形/文字/字・数字絵 等)
   3)リストを使う(単語/文章 等)
   4)フィニッシュボックス(終了箱 等)の使用 etc.

  B)一人ひとりに合ったものを作る(個別化)
   1)視覚的手がかりに何を使うか(文字/マッチング/ものの移動 等)
   2)進行過程と終わりの概念(チェックマーク/ものの移動/場所の移動/終了箱 等)
   3)動機づけや関心への配慮 etc.

4.視覚的構造化: 見ただけで分かる工夫をしよう

  材料を見る前に(見ると同時に)教示がなされるように配慮する。

  A)視覚的指示: 課題を達成する流れを視覚的に示す
          何をするのかがはっきりした材料にする/絵や写真で指示する/
          ジグ(カットアウトジグ)の使用/作業指示書/できあがり手本 等

  B)視覚的明瞭化: 重要な情報を視覚的に強調する
           容器の使用/色や印をつける/場所を区切る

  C)視覚的組織化: 材料や空間を組織化(整理整頓してしまえ)
           材料を容器に入れ分けて配置(カゴや箱の利用)/左から右・上から下の手順
           /領域を限定(感覚刺激を調整し、気が散るのを抑える)

5.ルーチン: 習慣や同じ手順

    1)同じ流れで課題を達成する 左から右・上から下
    2)生活の中でよいルーチンを構成する
      着替えてから遊ぶ/手を洗ってから食べる/食べる→歯磨き→遊ぶ/
      おもちゃを出す→遊ぶ→片づけ/食べ終わったら食器を下げる/
      鼻をかんだらティッシュはゴミ箱に 等

◎最後に
 構造化は、1回で終わるものではありません。この子に合わないという前に子どもに合わせて合うように作り変えることが大切です。どこがうまくいかなかったかを考えて構造化し直し(再構造化)ましょう。そして、再構造化を繰り返します。

 初めての時、ピンとこない時は、ピンとくるまで手をとってやらせて教える必要があることもあります。

 支援する側は失敗から学べます。しかし、本人は失敗からは学べません。学べるのは、成功体験からだけです。再構造化を繰り返すことで、本人が少しずつ学んでいけることを銘記いただければと思います。

支援(かかわり)の基本は、
 ×言えば分かる
 ○「言わなくても動ける」環境設定、見せ方の工夫
   ↓
 指示待ちにならないように、本人が判断したり、表現できる機会をつくるように配慮することも必要です。

 ×言い聞かせる
 ○「見せて伝える」「見れば分かる」「モデルで示す」
   ↓
 しっかり分かることが大切です。支援の形態と指導の目標は「背伸び」する必要はありません。また、本人の調子のよい時ではなく、調子の悪い時に合わせた支援に心がけてください。

「私たちに失敗はない、学ぶことがあるだけだ」… G.メジホフ
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 う〜ん、読めば読むほど、わかりやすいなあ。

 でもって、最後のメジボフさんの言葉は私も(通訳を通して)聞いたことがあり、私の頭の中では

「我々に失敗は無い。ただ学ぶだけだ」

となっています。

 それから「家の中に必要な場所」この説明だけ読むと「そんなん、うち広くないし無理やわあ」と思われるかもしれませんが、ひとつひとつの場所は狭くていいので、「見てわかる工夫」さえすればできます。またたとえば同じ場所でも「ちゃぶだいが出てきた」→「食事の場面」だとか「ふとんが出てきた」→「寝る場面」とか。

 それから「初めての時、ピンとこない時は、ピンとくるまで手をとってやらせて教える必要があることもあります。」の部分。多くの特別支援教育の担当者は、「んじゃ手をとってやらせよう」としてずっとそれが続いていくことも多いです。そこらへんの「感じ」は

自立課題学習の指導手順を質問されて

に書いたような「できる限り引く」呼吸を覚えて頂きたいですね。「やる」のは本人なんだから。

 なおレデックス通信はこちらから申し込めます。

https://sv11.wadax.ne.jp/~ledex-co-jp/support/mailmag.html

トップページはこちら。

http://www.ledex.co.jp/

 なお後藤社長さんから

「五味さんが講師、全体監修を務める発達障害ヘルパー養成講座が神奈川県大和市で始まります。継続してメルマガでレポートします。ご期待」

とのこと。ちょうどヘルパーの話題が「ある地域のガイドヘルパー制度2」なんかで出てましたが、こんな養成講座、いいですね。

 おっと、新しい情報が。上記「発達障害ヘルパー養成講座」は今回については定員だそうです。

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