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2011年02月03日

「二審も公開求める 県教委体罰教員名 大阪高裁」という報道から

2011年2月3日 神戸新聞記事

二審も公開求める 県教委体罰教員名 大阪高裁 

 転載。

「 兵庫県教育委員会が体罰の報告書を一部非公開にしたことをめぐり、馬場健一・神戸大教授が決定の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は2日、学校名や校長名、体罰をした教員名の非公開決定を取り消した神戸地裁判決を支持、県教委側の控訴を棄却した。馬場教授が県教委と争った別の二つの訴訟では、「公開」「非公開」と正反対の判決が確定しており、県教委の対応が注目される。
 馬場教授は07年、04〜05年度に県教委に提出された体罰+報告書などについて情報公開を請求したが、学校名や教員名などが非公開とされた。県情報公開審査会は「学校名と校長名は公開」と答申したが県教委は公開せず、同教授が提訴。地裁は昨年9月、学校名や教員名などについて非公開決定を取り消す判決を言い渡した。
 大阪高裁の小島浩裁判長は「体罰+について調査や報告がされたという情報は、公務員の私事に関する情報には該当しない」と結論付けた。
 馬場教授は、1995〜97年度分と01年度分についても提訴。最高裁は07年、前者は「非公開」、後者は「公開」とする高裁判決をそれぞれ支持し、確定した。県教委は非公開を続けているが、県情報公開・個人情報保護審議会は今年1月、06〜09年度分についても「学校名と校長名は公開すべき」と答申している。
 今回の判決について県教委は「主張が認められず誠に残念。判決内容を十分確認し、適切に対応したい」とコメントした。
(霍見真一郎)」

 「体罰」という言葉が何ともですが。「叩く(なぐる・どつく・しばく)」とか「蹴る」とか「暴力」とかが適切かもしれない。

 「罰」って法律用語ではあったっけ?「刑罰」っていう言葉はあるな。これは「法に触れることをした」だから「これこれを課す」というもの。まあ、現代法では建前としては「目的刑」論の立場にたって「この刑を科したら教育的効果があって意識・行動が改善される」というのがあるけど、信じてる人はいるのか??

 応用行動分析の「罰」だと、「何かの行動を少なくさせる」ものだけど、確かそれは一時的な効果であったり、別の「困った」行動が増えることが検証されてる、と思うけど。

 で、この記事の件で言うと、県教委は「『体罰』と呼ばれること」があったのは認めた上で、しかし誰がやったかは公開しない、と言ってるのかな。何を守ろうとしているのだろう。

 堂々と「この指導法が私のやり方です」と公開すりゃいいじゃん。それとも教師・校長・学校・教委も「後ろ暗い」のか。

 私、恥ずかしながら小学校の通常クラス担任時代は「子供のほっぺたをはり倒す」を何回かやったことがあります。思い返せばめちゃ恥ずかしい。せずにすんだことだと思いますから。

 通常学級時代に教師が小学生の顔にきれいな回し蹴りをくらわせたのは目の前で見ました。この時ではなく、他の時にこの教師は暴力で保護者から文句が出て、その時校長が「生徒指導でも頼りにしていた先生なのに裏切られた気分や」と愚痴ったのを聞いて、「へえ、校長には情報は上がっていかへんねんなあ」と思ったものでした。この先生、なぜか異動先が全て私と同じになって(私は希望してだったけれど、この先生はたぶん「とってくれる所が無くて行かされた」と思われる)後年、私が書いている「暴力を頻繁に使う先生」です。

 私は、特別支援教育を担当するようになってからは、「叩く」はやったことはありません。どう考えても「それは違う」と思えたから。

 ただねえ、「威嚇」は同僚とかが結構目の当たりにしても、「暴力」は隠れてやることがあるので、同僚も知らない場合がありますね。

 で、他の学校の教師に「珍しい学校ですね」と言われたことがあったので、「威嚇と暴力」を使わない学校もあったのかもしれないですが、他県の先生が頭に来て「威嚇と暴力を使うのであればIEP(個別の支援計画)に書いて保護者とも同意すればええねん」と言ってましたから、うちの学校だけのことでは無かったと思われます。

 ほんま「情報を非公開」にすることで、何を守ろうとしてはるのやろ・・・・で学校の児童・生徒とのやりとりは全部「公務」だろうに。

posted by kingstone at 12:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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