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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2011年01月07日

IEP(個別支援計画)はみんなを楽にするためにあるんだけどなあ

 IEPとか個別支援計画とか個別の教育計画とか呼ばれる書類について

知的障害特別支援学校高等部ではIEPを引き継げません、と言われたらしい話

を書きましたけど、あの書類って「みんなを楽にするため」にあるんだけどなあ。

 本人が楽、保護者が楽、教師が楽。

 教師が書くサポートブックみたいなもんだと思います。

 いえ、「そんなの理想論だ!現状は違うぞ!」っていうご意見は四方八方から飛んでくることと思います。あるいは「あれは契約書なんだ(日本では強制力のある法はありませんけど)。そんな人を楽にするとか考えてないんだ」というご意見もその通り。

 でも、ちょっとした考え方、知識があれば「みんな楽」なものにできると思いますが。

教師の不満「書類を書く手間、関係者に連絡を取る時間、膨大にかかる。保護者は物理的資源・人手のことなんて考えずにわがままばかり言って来るし」

保護者の不満「うちの子は伸びる子なのに学校が○○をやってくれない」

専門家の不満「教師がやってくれない。教師が下手くそ(私も言われたことあり)」


 どれも、ちょっとした知識と理解で避けられることのような気がします。また「本人が楽」を一番に考えれば膨大な量の書類になるはずが無い・・・

 私が考えるIEPのモデルはこんなの。

某地域の幼稚園のIEP・個別支援計画を作るためのあれこれ(これはいい!)

 で、先日の「知的障害特別支援学校高等部ではIEPを引き継げません、と言われたらしい話」のコメント欄に、私はこう書きました。

「ってね、そこは教師の見識になると思うのですよ。「この人的資源、この物理的環境ではここまでしかできません」あるいは「卒業後の生活のためにもそれは無意味です」とか言えることが。プロであり専門家であるのだから。

ネットで私の言説を読むだけの方は、私が何でも保護者の言うことを受け入れたように誤解されるかもしれませんが、私は保護者に当時の学校の枠を越えた提案も数多くしましたが、

「それはやめといた方がいいです」
「それは私にはできません」

と主張し、やめてもらったことは数々あります。」

 私の経験した具体例を一つあげれば

保護者から「叩いても○○することを教えて下さい」

私「私はそれはできません」

 そらそうや、そんな極端なこととちゃう、と言われるかもしれませんが、極端であろうとなかろうと、できないもんはできないし、また本人さんの将来(卒業後)を考えればやらないほうがいい活動、指導は山ほどあります。

 また、私が最初に勤務した知的障害特別支援学校は保護者から頼まれたわけではなく、「叩く」を含めた「威嚇と暴力」を実際に指導の手段として使っていたのだから、今だったら堂々とIEPに書いておくべきことです。もちろんそうなりゃ私は反対しますが。

 でも、ルーチンで、過去の見本通り、膨大な書類を作らないといけない、と考えたら、とてつもなく馬鹿馬鹿しく、無意味で、しんどい作業になるでしょうね。


 ほんま、ちょっと考え方を知り、勉強すれば、みんなが楽になれることだと思うのですが。

この記事へのコメント
1 ■IEPは
教師が自分の身を守るためのものだと私は10年前から思うようになりました。とある事件がきっかけで(^^&#59;)。まぁ、保護者の言うなりに作ってしまったら時限爆弾と同じになりますが。</p>
Posted by もずらいと at 2011年01月07日 19:07
2 ■Re:IEPは
>もずらいとさん<br /><br />|IEPは教師が自分の身を守るためのものだ<br /><br />はい。医療でもJBM[防衛医療]ということが言われていますね。<br /><br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%B2%E8%A1%9B%E5%8C%BB%E7%99%82<br /><br />でもそれは悲しい。<br />で、伝えられることがある、と私は思っているのですが。<br /></p>
http://ameblo.jp/kingstone/
Posted by kingstone at 2011年01月07日 19:37
3 ■私は特に悲しくないもので(^^&#59;)
 あの手のものは「ドライ」に作った方が役立つのではないかと思います。教員も保護者もその中で駆け引きと妥協点を探り合う。米国文化の産物ですから。<br /> 日本の教員の多くは無理な気はしますが。「情」にながされますからね。「情を断ち切る有力なきっかけ」は「訴訟に巻き込まれる」ことです。時々本当に「教員は一回訴訟に巻き込まれるべきだ」と思いますよ。相手の訴状見て、愕然とするか「ふざけるな」と怒るかで当然私は後者でした。でも、愕然として自己否定された感いっぱいの人の方が圧倒的かと思います。<br /> IEPを産んだ米国は、ご承知のようにそのような訴訟国家で、それが日常の国です。</p>
Posted by もずらいと at 2011年01月07日 19:53
4 ■駆け引きし妥協する。
>もずらいとさん<br /><br />|あの手のものは「ドライ」に作った方が役立つのではないかと思います<br /><br />ええ。私もそう思います。激しい情はありつつも、様々な条件を勘案してドライにね。それはつまり<br /><br />|その中で駆け引きと妥協点を探り合う<br /><br />ということになると思います。<br /></p>
http://ameblo.jp/kingstone/
Posted by kingstone at 2011年01月07日 20:17
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