すっげえ大昔。
小学校担任だった頃。
私の学年。
学年主任は女性でそれほどお年じゃないけどめちゃやり手の先生。
この先生、授業すごかったです。
大学の教育学部とも提携して研究授業もやってはりました。(学校が、でなく、個人的にです)
指導案の指導部分はフローチャート。私なんか書けない。
授業前の研修に私も参加させて頂いたりして当日を迎えました。教科は社会だったか、国語だったか。学生もたくさん見に来ていました。
授業の中である女の子(成績はそう良くないはず。兄弟を担任したことがあるので、そこら辺りはわかります。しかし、その兄弟はクラスのリーダーになり、学校のリーダーになりましたが。成績はあまり良くなかった)が、発問に対し、すごく考え、電気工事の仕事をしている自分のお父さんに絡めた、ものすごくいい発表をしました。もう感動的で私はそれだけでこの授業は大成功だと思いました。
しかし、授業後の学生も参加している検討会では、学生たちが、何か重箱の隅をつつくような批判ばかりし、女の子の発表も否定的に取り上げていたか、無視だったかな。
あとでその先生に「学生って、何もわかってないもんですね」と言いましたが、先生はただ笑ってはりました。
ところで、その年の全校造形の会の時。午前中4時間ぶち抜きです。
我が学年は「楽器を持った先生」のテーマで絵を描くことになりました。
私は持ち込んでいたギターを抱えて、後ろの子からも見えるように、イスの上に乗り、背もたれの上に座りました。
1時間たちました。私は○つけや事務仕事がしたくなって「もう描けるやろ。先生降りてもいいな?」と子どもたちに言いました。子どもたちは
「あかん!」
・・・仕方がない。2時間目もギターを抱えて座っていました。2時間目が終わって尋ねると
「あかん!」
結局4時間目一杯座っていました。
後で、学年主任の先生に愚痴ると「私、十分でモデルやめて○つけしとったわ」と笑いながらおっしゃってました。
その日の放課後、体育館に全部の絵を掲示します。
驚きました。
もちろん、ひとりひとりのうまい下手はあります。しかし、クラス全体として見た時、私のクラスの子の絵は、どれもよく見ていてあたたかい感じ。
学年主任さんのクラスは全体として「お化け」でした。確か、個別に見てもあまり良い絵が無く、クラスの中での金賞・銀賞・銅賞を決めるのが難しかった記憶があります。
私は「へえ、こんなこともあるんだ」と思いました。
あっ、私は決して授業中に教師が○つけをしたり、事務仕事をしたりすることに批判的なわけではありません。そのあたりは次のエントリにしたいと思います。
私はただ「へえ、こんなこともあるんや」と思っただけです。
なんせ私はモデルをやっている最中は「困ったな。何とかならんかな」と思っていたのですから。