特別支援学級にいた頃。
kingstoneです。
今日も特別支援学級の教師が集まった研修がありました。
授業を見せて頂いて後で研究協議です。
今日は自閉症のお子さんもいたのですが、肢体不自由のお子さんに目がいってしまいました。現在やっている教育活動を聞いてみると・・・就学前肢体不自由児施設(そして現在も訓練に行っている)との連携は全然取られていない。
そしてコミュニケーションは受容性(子どもが受け取る方)も表出性(子どもが表現する方)も音声言語や生の手で鉛筆を持っての書字への取り組みしかされていない。受容性はわかりませんが、表出性(つまり音声言語でしゃべる)と書字はまったく実用になっていません。
この方法を使うことは保護者の希望なんですが・・・・
しかし就学前肢体不自由児通園施設でSTもOTもPTもついててこの状態・・・ってことはどうしてもそういう方々がきちんとしたことを伝えていないと思えて仕方がない・・・これでは連携をとったとしても・・・と思えてしまう。
きちんとしたこと、というのは将来の社会参加に向けてどういうことが大切なのか、ということです。もちろん保護者は「夢」を語りはります。で、それでいいんです。
そこを大切にしながら、将来の見通しを含めて、現在どの点に力を入れていくかを伝えられないとなあ。拡大代替手段の利用ですね。
シンボルの指導。音声言語が1音くらい出せて、シンボルが使えるならサウンズアンドシンボルズ(S&S)とか。音声言語で頭音を出すのがむつかしければシンボル・絵カードを並べてのやりとり。メッセージメイトやトーキングエイドの使用。パソコンの使用。キーボードがうまく打てなければキーガードの使用、代替キーボードの使用、スイッチの使用など、考える必要が出てきます。
いくらでも今ある力でコミュニケーションを楽しめる方法が浮かんできます。
やっぱりコミュニケーション手段を与えられていない自閉症児の現状とだぶって見えてしまいます。
会の後で、「支援物制作会」のことを話したら担任さんは参加してみたい、とおっしゃってました。(この方の場合の興味関心のところはシンボルコミュニケーションの指導法のあたりかな)