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基本的には前回の45分番組と同じ映像が出てきてました。でもより詳しくなってました。そして新しいこともいくつか。
枋迫篤昌(とちさこあつまさ) アメリカで移民相手のマイクロクレジットを始めた人
前と同じかもしれないけど、いくつか印象に残ったこと。
送金に来た移民に、受付のおねえさんが「ハーイ元気?」とかいろいろ話しかけてました。言葉がマニュアルにあるんだろうか?ファストフード店のマニュアルを言う時の感じとは全然違ってましたが。ひょっとしたら「フレンドリーに話しかけよう」みたいなマニュアルはあるのかもしれない。
枋迫さんは起業時、アメリカでの当時移民の送金サービス手数料を1/6にしたとか。これは仕組みを熟知しIT化を進めてできたことだろうな。現在の他の送金サービスが出てたけど、15%の手数料を取られていた。1万円送ろうと思ったら1500円取られて、相手の受け取るのは8500円。そういうところで改善していかれたのだなあ。
で、それまでの送金業は送金しかしていなかったのに、移民の顧客に便利なようにローン・公共料金支払い等を1ストップで同じ店舗(窓口)でできるようにしたと。
これも前回出てきた場面ですが、マネージャーが180日間返済の滞ったローンを償却(不良債権化・・・つまり返済してもらうのをあきらめる、ということか)する要求をしてきたのに対し、熟慮の上一部に同意します。そして「しかし顧客とコミュニケーションを取るようにして欲しい。返せなくなったら相談をしてくれ、と伝えて欲しい」と言いはります。
現場をよく歩いてはる。
どこの国だったか、トルティーヤのお店をやっているおばさん。100ドル・8000円をローンで借り、店を改装し材料を揃えて今は繁盛している。そこのお店にも行っってはった。
バングラディシュのグラミン銀行のムハマド・ユヌスさんとこでは、ほぼ女性にしか貸さない(男に貸すと博打ですっちゃうから)ことでうまくいったみたいですが、枋迫さんのところは男女関係なく貸しているみたい。
これは今回初めて見た映像。
枋迫さんは日本でも商売を考えてはります。銀行・証券会社なども回ってはります。しかしカメラがついて行くと、どう見ても立派ではない部屋へ・・・日系ブラジル人のための支援NPOでした。日系ブラジル人のほとんどは(日本の?)銀行口座を持っていないとか。ちょっとびっくりします。現在、口座を開くにはお金はいらないはずなので。でも、それこそ送金とかが高くて口座を作るメリットが無いのかな。だとしたら枋迫さんに商機があるわけだ。
それからKDDIにも行きはります。口座が無くても携帯で送金できたらいいじゃないか、ということ。なるほど。
で、他にも中国や中東などいろんなところに提携先を求めてはります。
しかも貧困問題を解決したい、というぶれない思いがある。
枋迫さんはローンを提供するさいの査定に送金履歴を重視されます。少額でもきちんと定期的に送金する人を信頼する。昔、私がある自営の職人さんに弟子入りした時、親方が「都市銀行は相手にしてくれない。信用金庫に毎月一定額を貯金すること。そうすれば信用ができて融資してくれる」と教えてくれたけど、今はどうなんだろう。ちゃんと貸してくれるんだろうか。