※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年10月01日

初めてやって来た△△君のこと(相談を受けていたお子さん自閉症児託児活動「れもん」)

 大昔の話です。

 特別支援学級にいた頃。


大学生ボランティアさんからの相談(学童保育に自閉症の子がやって来て)
ボランティアさんへの私の回答(学童保育へ自閉症のお子さんがやって来て)
ボランティアさんへの私の回答2(学童保育へ自閉症のお子さんがやって来て)

で大学生ボランティアの○○君からの相談を受けた超多動だと言う△△君がやって来ました。


 kingstoneです。



 ○○さんの紹介で来られた△△君のこと。
 保護者に電話をして書く許可を頂きました。

 本当のところ○○さんの書き込みを見て少々びびってたところもあります。でも、実際にお会いしてみると、それほど混乱をきたす方でも無いんちゃう、みたいな印象を受けました。

 で、プールの休憩時間、△△君は「プールから上がる」ということがわからずに○○さんが苦労してはりました。そこで私は(この日はカード類を全て忘れてた(アセ))紙とマジックを取って来て、下手クソなイスと座っている人の絵を描き、「上がります」(きゅうけいの方が良かったかな)と文字と音声言語で伝えました。でもあんましわかってもらえなかったみたいで○○さんと二人で抱きかかえて
上げてしまいました。

 で、上がったとたんに「入っていいよ」の鐘。
そこで○○さんは入れてあげようとしたのだけど、私はちょっと待ってもらって泳いでいる人の絵を描き「プール」と書いたのかな?

 そしたら△△君はそれをじーーっと見ていてくれていました。で指さしもつけて音声言語も言ったら、彼は落ち着いて(と見えた)プールに入って行きました。

 次の休憩の時、私は他のお子さんと着替えをしていました。
 で、○○さんは何度もイスの方を指さし「上がる」だったか、「休憩」だったかを言ってあげたのかな。そしたらわかってくれたみたいだったそうです。

 さて、プールから上がる時。「上がろう」という声かけだけでは、やっぱりわかってくれません。

 そこで、私が「リュックか何か取って来て見せてみよ」と言って取りに行きました。ロッカーの一番手前にズボンがあったのでそれを持って戻りました。

 で、プールにつかっている△△君にズボンを見せるといきなりプールの中で水着を脱ごうとしはじめる。あわてて二人して抱き上げて「更衣室でね」と言いながら連れて行きました。

 行く道中はちょっと座り込もう、寝ころぼうとしたけど、更衣室では落ち着いて着替えていたと思います。

 彼にどういう視覚支援がいいのかはまだよくわかんないですが、(いろいろ私も失敗したし(笑))今日の短い関わりだけでも、適切な視覚支援を考えることで、すごく意味あるやりとりができるだろうな、と感じました。

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追記
 この記録を見ても「大学生ボランティアさんからの相談(学童保育に自閉症の子がやって来て)」の印象とは全然違いますね。

 ボランティアの○○さんも落ち着いているし、お子さんもこちらからも理解可能だし、お子さんも理解して動いてくれてる面が多々見られます。もちろんまだまだこれからですが。

 構造化(見てわかるようにすること、わかってできる活動があること)の効果です。

 しかし・・・「抱きかかえて」ってのはよくよくでないとやらない方がいいですけど・・・



posted by kingstone at 07:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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