私の関わりのある法人
ksbutton.png omemebuttan.png sowerbuttan.png
※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年09月30日

音声言語について問われて全然違う回答になる(アスペルガー症候群のお子さん?)

 昨日、Twitterをやっててこんなやりとりをしました。一部改変したり、つけ加えたりしています。

 まずこんなつぶやきを見つけました。

「「〇〇やったー?」の問いに反射的に「やった!」と答えてしまう(だいたいやってない)のを防ぐ方法。」

 これにプラスして、対象のお子さんは高機能自閉症かなあ、アスペルガー症候群なのかなあ、ということは頭に入っていました。

 私は反射的にこう答えました。

「紙に
「○○をやりましたか」
「はい」  「いいえ」


と書いて「どっち?」と音声言語で問う。あっ「やってる途中」というのも書いておくかな。」

 私は、音声言語での質問には答えられないけど、 書いて見せて伝えれば答えられる人とはよくつきあって来ましたので。で、すぐに私はパソコンの前を離れ、外出してしまいました。しかし、外出中に、確かにひとつのアイデアであるけれど、よく考えたらいろいろな背景とか、アセスメント(難しいことではないです。観察してみるのと、ちょっとやってみてうまくいくかどうか試すとか)とかやってみなきゃわかんないことがいっぱいあるなあ、と思いました。

 この時点で、私は「宿題はやったの?」と問われて「やった!」と答えるお子さんが頭に浮かんでいました。

 そのまま想像(もちろん勝手な想像です)をめぐらすと、

「宿題やった?」
「やった!」
「ほんま?」
「・・・」
「見せてごらん」
「やってない・・・」

みたいな情景が浮かんで来ました。「ほんま?」の時点で、定型のお子さんでも「あっ、俺って信じられてないんだな」みたいなことを受け取るかな?でもって、自尊心や自己評価は下がるだろうな・・・
で、それが宿題であったとして、本人さんにできることかなあ、とか。


 もちろん相手のお宅の話ではありません。勝手に私の頭に浮かんで来たことです。

 で、ずいぶん時間が経って帰宅後また返答しようとしました。すると例としては「宿題」ではなく、「歯磨き」とか「ハンカチを持つ」だとかいうことがわかりました。で、私の返答と、その背後で考えていたことを書いていきます。

 いろいろアイデアも出したりしますが、本人さんが拒否することもあります。これは私の息子の例「視覚支援を断られた例

 うちの息子は診断は受けていないし、診断名もつかないとは思います。でも、私は「本人の手助けになれば」と考えたのですが、本人にとっては「そんなことカッコワルイ」みたいな思いがあったことと思います。

 これは高機能自閉症やアスペルガー症候群のお子さん(あるいは青年・成人)でも同じだと思います。他人と違うことをすればカッコワルイから嫌みたいな気持ち。

 もちろん、本人が「これは自分の役に立つ」と実感してくれれば使ってくれる可能性は高まります。それと学校であれば教師の周囲への持って行きようでも随分違ってくると思います。例えば目の悪い人がメガネをかけるように、○○君は苦手なところがあるからグッズで補っているんだよ。それはむしろカッコイイことなんだよ、みたいな。それと本当にグッズそのものがカッコイイことも必要かな。

 まず、「何かをしない」という時に考えるのが、それができることなのか、できるために支援は必要無いのか、それはスケジュールが示されているのか、というあたり。

「○○やった?」と問われて「やった!」と答えるのは、「そう答えると解放される」とか「そう答えると褒められる」とか本人に得になると「ちゃんと」学習しているから、と考えられます。でももちろんこちらとしては「正確に答えて欲しい」なのですが。

 だからこそ「言われなくても」できるようにしたいわけです。そこで「支援」が必要になってくる。あるお子さんは「言われてやるのは嫌だ。でも、目で見てやり方がわかるのは自分でやっている気になる」と語っていました。

 でまず「歯磨き」ですが、これは「やり方がわかる」というのと「なぜするのかわかる」というのとがまず必要かと思います。もちろん場合によってはスケジュールの提示も必要かもしれません。

 私なんか、今はブラッシングが気持ちいいですが、最初はやはり「虫歯にならない」という理屈から入ったような気がします。

 ただし理由を説明するとしても「脅し」にならないように気をつけて下さい。あくまでも肯定的に「虫歯にならず、丈夫な歯でいられるんだよ」って具合に。ちょっと「否定」の言葉も入ってますが。

 歯磨きについては

自閉症の子どものためのやさしい歯磨き指導(サンスター歯科保健振興財団)のこと他

「どうやる」については、いろいろ伝え方があろうかと思います。「磨き方」を絵で分解解説してわかった人もいます。先のエントリの中のおめめどうのDVDだと、あるアスペルガー症候群のお子さんは絵で解説してもわからなかったのが、これを一度TVで見て、あとは一人で洗面所でできたとか。本人さん談によると「頭の中で再生できた」とか。


 ハンカチについては、ありがちなアイデアですが、見てわかりやすい持ち物チェック表を作り、朝の用意をするところに置いておく、くらいが思つきますが。あるいは(また同時に?)お子さんの動線を考えて、取り出しやすい所にストックしておく。

 しかし「見てわかってもらおう」として視覚的な手がかりを用意しても、こちらが「やらせる」になっちゃうと「見るのが嫌」になる可能性があるので、お気をつけ下さい。あくまでも「支援」ですから。

 これは自閉症(カナータイプ)のお子さんですが

こんな視覚支援では困る

 というふうに「音声言語」について問われていたはずなのに、私は他のことをあれこれ考えてしまう、という話でした。


posted by kingstone at 20:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック