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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年07月11日

発達障害のある子への支援 中学校以降編

 図書館で借りて来ました。

 おお、これはいい。

こんなとき、どうする?発達障害のある子への支援 中学校以降 (特別支援教育をすすめる本)/著者不明

¥2,625
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発達障害のある子への支援 小学校編

の続編になります。

監修 内山登紀夫
編  中山清司

 これまた小学校編と同じく本文目次にはTEACCHという言葉は出て来ません。しかし監修・編者を見ればTEACCHを深く学ばれ実践して来られた方たちによって作られたことがわかります。(参考文献ではTEACCHの本がたくさん出てくる)

 もう内山さんについては書く必要も無いでしょうが、中山さんについて少し紹介すると大学院で特別支援教育を学ばれ、ノースカロナイナのTEACCH部で研修され、日本では自閉症の人の成人施設の施設長(?)も若くしてされ、現在は京都市発達障害者支援センター「かがやき」副センター長とのことですから自閉症以外の人への相談にものっておられるのじゃないかと思います。経歴からするとずいぶんお歳のように思われるかもしれませんが、お若い(少なくとも私よりは)です。私もたいへんお世話になりました。もうばりばりに実践して来られた方です。

 で、この本の対象は自閉症・アスペルガー症候群の人に限らないわけですが、TEACCHを深く勉強し、実践してきた人ならこう考えるよなあ、と納得できるところが多いです。

 ここから小学校編を紹介した時のコピペが少し続きます。

 具体的な困った状況があげられそれに対して、「とりあえずやること」「NGな対応」「こうしてみよう」ということが、文は少なく絵を豊富に使ってわかりやすく示されています。

 しかし「はじめに」でも

「ちなみに、本書で紹介した支援方法は、あくまで例にすぎません。実際の支援の方法は個々の子どもによって、またクラスのありようによって異なります」

と書かれているように、現実には一人ひとりの担任が頭をひねらないといけません。

 この本「中学以降」となっています。つまり高校・大学・成人にも通用します。しかし小学校編にのってなくて、しかし小学校でも役にたつことがたくさんあります。例えば

事例11変わった趣味に没頭する。
 こんなケースも
   ・オカルトなどに強い興味をもち、エスカレートする。
   ・趣味にはまりネットで高額なものを購入する。
   ・違法なものに手を出す。

 まずその場では
   ・生活が破綻しないように、趣味の時間を決めるなど、生活の枠組みを整える。
   ・学校や教室では守らなければならないルールを明確にして、本人にもまわりにも伝えておく。

 NG
   ・趣味を全否定する、嘲笑する。
   ・周囲が過剰に反応する。

支援プランはその子に合わせて
 こうしてみよう
   ・社会的に許容できる範囲を明確に伝える。
   ・別の活動に誘う。
   ・趣味は生活習慣の確立の上にあることを教える。

 専門家からのアドバイス
   ・趣味は人生を豊かにする。

 もちろん、中味はもっと詳しく書かれていますし、最初に書いてるように、支援プランはひとりひとり異なってきます。あと

事例8 昼夜が逆転する
事例9 家にずっといる、自室から出てこない
事例12 衝動買いで、お金を使い込む
事例14 障害があることを知る、知らされる

なんてえのがあります。それから、ここもちょっとだけ引用

事例10 親に反抗する、突然暴力をふるう
 こんなケースも
   ・要求が通らないと暴力をふるう
   ・親のせいにして怒る
   ・不穏な言動が目立つ

 まずその場では
   ・子どもに合わせて感情的にならない
   ・過度な接触や言葉かけは避け、「深呼吸しよう」「座って」などの指示的なアプローチを
    とり、一定の距離を保つ

 NG
   ・高圧的な態度で接する
   ・言葉で説得しようとする

支援プランはその子に合わせて
 こうしてみよう
   ・いらいらする原因をさぐり、取り除く
   ・暴発プロセスを把握する
   ・ストレス対処の方法を用意する
   ・支援者や警察の協力を求める

 専門家からのアドバイス
   ・家族への支援

 「支援者や警察の協力を求める」というの、いろんな意味で大事だと思います。また警察は私服の方より、制服を着た「おまわりさん」がより効果的かもしれません。私の場合だと「私の言うことはきかない」が「駅員さんの言うこと」はすっと聞いた、という経験があります。それ見てて、もう笑いそうになりました。「制服」の威力というのもあるし、当事者(本来その役割をする人)から言ってもらうのがいい、という意味もありますね。

 いや、もう全事例を紹介したいくらいです。

 この本は、きっと教師も支援者も保護者も、手元に置いておかれると役に立つと思います。





 


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