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2010年07月08日

「光とともに」戸部けいこ著 第1巻 1〜3話

「光とともに」戸部けいこ著 第1巻 1〜3話

 まあ、私のおたく話ですね。


−−−−−−−−−−以下ネタバレ−−−−−−−−−−−−−−−


誕生・幼児編 第1話

[もともと3話完結と告知されて始まりました。もちろん漫画界のこと。3話と言っていても評判が悪ければ即打ち切りになった可能性もあると思います。]

 東幸子と雅人夫婦に第一子が生まれる。その日とても朝日がきれいだったので光と名付けられる。

 幸せにつつまれる幸子だが、光は抱っこを喜んでくれない。夜泣きもひどい。しかし抱っこでなだめられない。

[いろんなお子さんがいるでしょうが、抱っこを喜ばない自閉症のお子さんのエピソードは結構聞く方です。感覚の過敏のせいでしょうね。お乳を飲ませたりするのもたいへんだと思います]

 疲れる幸子さんに対し、義母は「育児に手を抜きすぎじゃないか」と言います。

 1歳半検診で「耳が聞こえていない」と指摘され、小児科に回されます。

 小児科では「自閉症ではないか」と言われ、ごく簡単(荒っぽい)な説明と「レインマン」に言及され、「僕は専門医じゃないから」とのことで区の福祉センターへ行くよう言われます。

[ここでは確定診断はまだ受けていない、ということになるのかな。お医者様に「自閉症(の可能性)」を言われ、しかし見通し「障害としては治らないけど、あれこれで適応は良くなる。楽しいこともいろいろある」とか告げられないとしんどいなあ。もちろん福祉センターは紹介されるわけですが。]

 区福祉センターへ行く幸子さん。保育士の新井さんと面接。「自閉症なんですか」と問う幸子さんに「まだ1歳半だからわからないけれど経過観察をしましょう。専門医にも会って下さい」と言われ、自閉症に関する小冊子を渡されます。

 幸子さんは「どこへ行けとか、いついつ来いとか、そんなのばかり」といやになってきます。そして小冊子の中の「病気として治ることはありません」という言葉にショックを受け、幸子さんは光君が自閉症であることを否定しようとします。

 公園のママ友の間で幼稚園のことが話題になりますが、光君は行けるとは思えません。また雅人さんは仕事一筋で光のことを気にかけてはくれません。

 P34の欄外に日本自閉症協会の連絡先が載っています。

[この漫画で日本自閉症協会というものがあることを初めて知ったという方も周囲で数人知っています。今はどうなのでしょうか。]

 幸子さんと雅人さんは光君を連れて法事に行きます。光君のお気に入りのものを持っていきますが、光君はパニックを起こしてしまいます。

[このシーンはもともとホラー漫画を描いていた戸部さんの面目躍如です]

義母さんは従姉妹の之彩ちゃんと光君を比べ「「全部あなたがいけないのよ!!」と言う。

 幸子さんの泣くシーンで終わる。

[めちゃせつないところで終わっています。一応3話完結ということで、3話の最後には希望の持てるプロットを作っておられたのでしょうが。いろいろリアルです。

 戸部さんが保育園友達のR君のママに会って、卒園式で感動して漫画を描こうと思った、ということはいろんなところで言っておられますね。もちろんすべてがR君の実話ということではないでしょうし、既に何人かのエピソードが入っているかもしれません。

 私の仲間たちには、この時点で話題になりました。今までの漫画と違ってえらくリアルだ、と。仲間の一人が編集部に応援メールを出し、それがきっかけでメールのやりとりが始まります。

 そして

仲間「最後のシーンをママ!と言ってしゃべって、こころが通い合った、ああ嬉しい。なんて、陳腐な終わり方にだけはしないで下さい。」
戸部「「陳腐でしょうか?」

で、仲間が詳しく話した結果、ああいう終わり方(もちろんそこまでの行程も)になったとか。リアルなわけです。これは第3話あたりから、と思われます。]

−−−−−−−−−−−−−−−

誕生・幼児編 第2話

 1年ぶりに福祉センターへ行く幸子さん。保育士の新井先生は

「お母さん、今まで一人でがんばってきたんでしょ?これからは私たちのこと頼ってくださいよ。へのつっぱりくらいにはなれると思うんだけどな」と言います。少し幸子さんは楽になったよう。

[そう。支援者なんてへのつっぱりみたいなもん。で、それが大事なんですよね]

 ちょうど母子クラスのお母さんが出てくるのに会います。太陽君のお母さんの明るさにびっくりします。

 心理指導(心理士ということか?)の大沢先生に自閉症の説明を聞き

「どの子も成長する力を持ってます。それは絶対信じてください!」と言われ前向きの気持ちになれます。

[この時点で自閉症の原因については詳しく話が出ていますが、具体的に光君にどう対応したらいいか、という話はなさそう。「希望」を持てたとしても「具体的方法」が無いと、実際問題としてきついですね。そしてそれは当時の「相談」の現実かもしれません]

 幸子さんが光君を叩いてしまうシーンが出て来ます。雅人さんの理解もなく、幸子さんは実家へ。

 最後のシーンは泣いている幸子さんのもとへ光君が花を並べてくれ、幸子さんが「光、大好きだよ」と言うシーンで終わります。

[もちろん、幸子さんを慰めようとしたのかどうかはわからない、というのは第3話冒頭にも出てきます。そうですね。しかし、そんな感動はよくあるような気がします。こちらが勝手に思ってるだけかもしれませんが]

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誕生・幼児編 第3話

 幸子さんは離婚を覚悟。

 義母は自閉症の冊子を見つける。少し考える。

 雅人さんは過労で倒れる。ここで死の淵をさまよい、家庭を顧みていこうと改心(?)する。雅人さんは左遷されるが、光君とよく遊んでくれるようになり、福祉センターの親父の会にも参加する。

[ここは私の周囲のお母さん方は「あんなに簡単に父親が変わるもんじゃない」という意見が多かったです。まあ、お父さんが頑張って下さっているとことろは何も言わないわけですから、困ってる人の意見ばかり私の耳に入ってくる、ということはあったでしょう。

 このあたりから私も戸部さんとメールのやりとりを始めます]

「光とともに」の戸部けいこさんに宛てたメール1

 光君が熱を出し、病院へ連れて行く。暴れる光君。雅人さんは周囲の人に自閉症であることを告げ、理解を求める。周囲の人はドラマ(君が教えてくれたこと)を見ていたので納得する。

[「君が教えてくれたこと」は日本のレインマンとまでは定着しなかったみたいだけど、「光とともに」がそうなった感じですね。

 この後、福祉センターでの授業(?セッションと言うべき??)が出てきます。う〜ん、ちょっと光君にはむつかしそうなものも。

 テーブルに3枚の絵カードを置き、保育士さんが「○○ちょうだい」と言って、子どもがそのカードを渡す、というのも出てきます。光君もできない様子が描かれています。この授業、ひょっとしていろんなところでよくやられていないかしら。「物の名前(音声言語での)を覚える」「カードを使う」という意味で。光君のレベルだとこの授業はまあ無意味だと思います。

 もちろん「できる」お子さんが、できることで「やったね」と褒められるレベルだとありですけど。で、褒めることで盛り上がる、だといいですね。でも基本的にいまいち面白くない授業かも。

 「言葉を覚える」という時、まず「要求言語」を、ですから。(応用行動分析だとマンドとタクトで、マンドから、という書き方になるのかな。いまいちここらへんの言葉の理解はええかげん(;^_^A

 もちろん後で雅人さんが言ってる「帽子を手に、はい帽子かぶろうねーみたいな?」ってのはありでしょうね。「帽子、かぶる」くらいがいいかもしれませんが。]

 写真や絵を見せて伝えるのがいいみたいと、雅人さんはチェキ(漫画の中では「インスタントポラロイドカメラ」(笑))を買って来ます。そして幸子さん、雅人さん、ドーナツなどいろいろなものを撮影し光君に伝えようとします。写真はリングに増えていきます。

[わかります。私も1枚のカード→リングに止めた束→コミュニケーションブックと変化していったお子さんを複数担当しました。マーキュリーライジングの主人公の少年もリングに止めたカードの束を腰につけていました]

 光君は幸子さんを見上げて「ママ」と言います。泣く幸子さんと雅人さん。

 しかしここで漫画は終わりません。

「光に”もう一度言って”は通じない。これでいきなり喋れるようになるわけではない」と続いていきます。そしてラストに

「一緒に生きていこうね。光とともに・・・光とともに−−」

[何度も書いてますが、「ママ」で終わらなかったのが、素晴らしいと思います。

 しかし、漫画の流れからすると「ドーナツ」を先に言いそうな気はします]



 ふ〜〜〜、一度ここでアップしよ。
 長くなりすぎるし。


























posted by kingstone at 10:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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