で少し触れていますが、虐待を解決するための方法について。
たぶん昔(今もですが)、虐待を「子どもが悪いからしつけているのだ」と正当化する意見があり「そんなことはない。子どもは悪くないのだ」という流れが虐待防止にはあったようです。その考えをもとに法律も作られてきた。ちょうどその頃のことが
虐待についての大昔の話2
になると思います。しかしそこにも書きましたが「子どもに障害がある場合がある」「親に障害がある場合がある」わけで、しかもそれはちっとも「悪い」ことなんかでは無い。必要な対応をしていけばいいだけのこと。
上の「大阪の〜」の記事では虐待にかかわる専門家として森田ゆりさんにコメントを頂いています。森田ゆりさんをググッてみると
エンパワメント・センター
を主宰されてることがわかります。ここを読むと「しつけと体罰」という著書も書いておられ、親のためのプログラムを提供されています。プログラムの内容は
1.安心な出会いの場:目的、約束事、身体ほぐし
2.安心な出会いの場:私の木、Iメッセージ
3.わたしのエンパワメント
4.怒りの仮面
5.感情のコントロール
6.体罰の6つの問題性
<中間面接>
7.気持ちを聴く
8.気持ちを語る
9.自己肯定感・否定的ひとり言の掃除
10.自分をほめる、子どもをほめる
11.母親らしさ、父親らしさ(母親グループバージョン)
12.もっと楽なしつけの方法
13.MY TREE
<終了時面接>
<リユニオン>同窓会
というもの。なるほど。私もベーシック・エンカウンターのワークショップに何度も参加してきましたが、そこから想像するに、参加者をリラックスさせ、いきいきとさせ、ものごとに立ち向かうパワーを獲得できるでしょう。参加者の自尊感情・自己肯定感のアップも期待できます。
ただお子さんに障害があった場合、どうなのかな。
障害への理解が無いと「10.自分をほめる、子どもをほめる」のところが難しくなりそうな気がします。「12.もっと楽なしつけの方法」はどんなのだろう。「視覚的・具体的・肯定的」だったりするかな?「いいことをした時にほめる」かな?それは10のとこか・・・
あと親御さん自身に障害があった場合、「9.自己肯定感・・・」のところで障害への理解が入ると、ぐっと自己肯定感がましますが。
ホームページのリンクの部分を見てみるとCAPへのリンクもあります。私もCAPについては
安心・自信・自由 の話をしたら
で書いています。つまり「子どもの人権」について考えてはるわけですね。
であるからにはあと「障害への理解」があると鬼に金棒になると思うのですが。
またお子さん親御さんによっては絶対に必要になることだと思います。
少なくとも「月の輪学院」や「すみれ愛育館」の職員さんの研修には必要ですね。知的障害児・者のための施設なのですから。