※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年05月15日

お願いすること

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校にいた頃。


 以前に紹介した「川を渡る」って本、社協の人や、
ボランティア活動をしている人を対象に書かれています。

 で、最後の付録に
「障害者たちのための社会変革に資金を提供するための原則」
というのがあります。

 どれもこれもウンウンうなずきながら読めるのですが、

(引用開始)
原則5 ジョン・マックナイトは正しい

 もしあなたが障害者たちを大事にするようコミュニティの人たちにお願い
すれば、普通はそうしてくれるでしょう、とジョン・マックナイトは言い
ます。彼はお願いのためのいくつかの原則の要点を挙げています。私たちは
それらに次のことを付け加えます。

系A お願いすることは、お願いされる人の「本拠地(ホームグラウンド)」
  でなされるとき、もっとも成功する。
(中略)
系B お願いされても、障害者たちを拒絶する者はいる。

 あなたは、世界は同胞たちの援助に意欲を燃やしている人たちばかりと
思っていませんでしたか?拒絶はもちろんしょっちゅう起こります。「お願い
する人」はこの拒絶にでくわすことを覚悟しておかねばなりません。この
ような拒絶はお願いする人の責任であって、障害者たちに体験させるべき
ものではありません。もし彼らが過去において拒絶されて傷ついたことが
なければ、それでもなお「お願い」を続けるかもしれません。「お願い
する人」になれば、この経験をある程度共有することになるでしょう。
(引用終了)

 確かに、拒絶ってのは結構こたえます。でも、相手にもいろんな
事情があるんだよな。

 本人や保護者という直接の当事者でも無く、単なる通りすがりの方や
コミュニティの人・ボランティアさんでも無い、社協の人や私のような
特別支援教育に関わっている人、つまり「つなぐ人」にとって、お願い
することは大事なんだろうな、って思います。

 いや、それしかできない、ってとこがある。

 でね、「れもん」をやってきて思うのは、やっぱり声に出して(これは
物理的な意味でも)お願いすることの大事さ、ってやつです。単にメール
で字だけで示すわけではなく、またポスターなどで募集するだけでもなく。

 で、特に一定の信頼関係ができてきた時、お願いをうけて下さる
率がすごく上がるような気がします。(でも、そのためには
まず見ず知らずの時にも「お願いする」のをまずはやんなきゃ
いけないわけですが・・・これは断られること多いよね。当然)

 いろんな機会にいろんなところで「お願い」しようと思います。


 ?ジョン・マックナイトってどんな人なんだろ?

お願いすること
友人にお願いする
「れもん」のボランティアをどう集めたか





posted by kingstone at 15:39| Comment(0) | TrackBack(0) | れもん(自閉症児託児活動) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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