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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年05月11日

幼児期にTEACCHを入れる弊害?

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校にいた頃。


 ○○さん、こんにちは。
 kingstoneです。

 身につまされ、胸が痛くなるご発言です。
 (って自分自身のことを考えてそうなってしまう、ということです)

 >ここ最近、いろんな人から
 >「幼児期は、お母さんとの関係づくりが先で
 >TEACCHをどんどん入れすぎると、
 >母子関係にひずみがでてくる」
 >とおどされて(?)います。

 まず、本当にその方たちがTEACCHを取り入れた指導でそうなった例を
目の当たりにしているかどうか、お尋ねになってもいいかも。私の場合、
私のやっていることを見もせずに「TEACCHはダメ」とたくさんの方から
言われました。で、その方たちに「どんなのを見たの?」と聞いても、
あんましちゃんとした回答はありませんでした。


   追記(20140427)
     「TEACCHをどんどん入れ過ぎると」という方について、当時を考えれば
     1.別の療法方面からの「噂」のみを聞いていた。
        これはめちゃめちゃ多かったです。当時別方面の「療法」が強かったですから。
     2.「ちょっと本を読んでみて「周囲がさせたいこと」の指導に視覚支援を使ってる」のを見た。
        もちろん視覚支援をすることは、何もないよりもいいのですが、こういう場合、
        本人からの「表現性コミュニケーション」や「選択活動」(つまり結局のところ
        本人の意志を大事にする)の部分が抜けてることが多く、それは「悪い例」と
        となります。そんなの見てたら「TEACCHはあかん」となります。
     3.「母子関係にひずみが出る」
        これはね・・・別にTEACCHだから、というより何にせよ、なにかの「療法」
        をしゃかりきになってやろうとする時、子どもの姿が見えなくなってしまい
        ます。だいたい「治る」という意味での「治療方法」なんてほんとは無いのに・・・
        そのことを言われてるのだとは思いますが、じゃあそれを言ってる方が
        よい親子関係を作るための具体的方法を知ってるか、と言えば、知らない
        場合がほとんどでしたけどね。
        少なくとも私の知ってるTEACCHは、具体的なやりとりの中で、いい人間関係
        を作りますが・・・そこんとこわかってない人は多いかったかな。


 あっ、でも無駄な論争に時間を使うより、目の前のお子さんに
いいことをどんどん工夫してやっていかれた方が絶対にいいです
けど。

(でも、なんで「だめだめ」と言いたくなってくるのかな?)

 あ、自分でちょっと場の構造化をやってみて効果が無かったから、
やめた、という方もいらっしゃいました。

 この方の場合、私と組んでいた時はずーーーっと私に反発してはり
ましたが、最後の最後あたりで視覚的な支援(でも、それだけがTEACCH
じゃないですけど)の必要性にやっと気づいて下さり、今年度は生活の
中でもかなり取り入れて下さっています。


 >日本では個別にTEACCHプログラムを
 >指導してくれるところは少ないし、
 >ましてや、本家のように
 >ペアレント・トレーニングなんてしてくれないですよね。
 >どうしても、研究会等を活用して
 >親が勉強してやっていくしかない、というのが現状だと思います。

 私は教師を中心に、というつもりで「研究会」を作りましたが、
教師が全然増えないし、保護者の需要は多いし、結局保護者から
学校に要望してもらうしかないだろう、と託児ボランティア「れもん」
を作りました。


   追記(20140427)
     説明が足りませんね。
     親御さんに研究会に参加して頂くためには、まず託児ボランティアグループを作り、
     そこに託児をすることができて、始めて研究会で行う講演会などに参加して頂く
     ことができる、というわけだったのです。
     当時はガイドヘルプとかもまだまだ無かった時代ですから。でもだんだんとそう
     いうのを利用される方も出て来られました。


 >親が療育者になってしまうことの危険性と
 >そうならざるを得ない現状・・・・

 うーーん・・・危険性・・・これ良く言われることもあります。
でも、ほんまのところ実は保護者も教師もみんな療育者になる
必要があるのじゃないのかな。決して「専門家にお任せします」
の世界では無いような気がします。


   追記(20140427)
     ここで「療育者」と書いてますが、まあ法律にも「療育」なんて言葉があるし、
     (障害者手帳だと「療育手帳」だし・・・)でも、私は現在は
     「治療教育なんてない。つまり『療育』なんてない。治らないんだから。
      でも環境を整えることで、そこそこ楽しく暮らしていけるよ」と考えています。
     で、その「環境を整える知識・技術」を就学前施設・保育園・幼稚園・学校などの
     職員さんが持ってれば、もう親御さんが「勉強」しなくとも自然に身についていき
     はるもんだと思います。
     でも・・・現状職員さんでそんな知識・技術を持った人がほとんどいない・・・
     だから親御さんが勉強して職員さんに伝えていく必要がまだまだある、というあたり
     がやっかいなとこですね。


 >ありがたいアドバイスなのですが、
 >そういった事も含めて、具体的に指導してもらえるところが
 >やっぱり、欲しいなあ・・
 >と思った次第です。

 作っちゃうとか(ニコ)
 研究会を作って、自分の勉強したいことを教えてくれそうな
講師を呼んでくる、とか。


 >上記のおどし、いや
 >「幼児期にTEACCHを入れる弊害」ということについて
 >(表現が違ったら、ゴメンナサイ。)
 >本や、文献上の記述をご存知の方がありましたら
 >教えて下さいませんか。

 えーーっとね、ただ自分を振り返ってみても思うのですが、
「TEACCHをやってるつもりで全然違うことをやっている弊害」
はそこここであるかもしれません。私自身、肝心のことを忘れて
「形」にこだわってしまったり、とんちんかんなことをやって
しまったり、というのは今でもあります。(言い訳すれば、今の
学校の中での生活とかみ合わせようとしてばらんばらんになって
いる、ということもあるのですが・・・でも基本的にはやっぱり
私自身の間違いやなあ・・・)

 だからこそ、実践と同時に研究会なんかで勉強し続け、質問し
つづけることが大切だと思っています。もうほんま講師の先生方
にはお世話になっています。

 でもね、ほんと、きちんとTEACCHをやった時には「母子関係」
だけでなく、すごくいい「人間関係」ができます。(人間関係
ができてからするんじゃないです)



posted by kingstone at 07:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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