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 あくまでも、私個人の意見です。

2010年05月03日

東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ

 大昔の書評です。

東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ (ちくま文庫)/遥 洋子

¥651
Amazon.co.jp

「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」
 遙洋子
 筑摩書房
 1400円+税

 私ゃ、フェミニスト論やジェンダー論にはできるだけ近づかないでおこうと
思っているのですが・・・

 しかし、この本は面白かった。遙洋子さんをここまで駆り立てるものがあり、
その駆り立てられる気持ちをそのまま出してるって感じでうーん勢いあるなあ。

 しかし、議論とは何か、ケンカとは何か、とかいろいろ考えさせてくれます。
 面白かったところ。

 学会で発表に失敗した友だち(学生)との会話
(引用開始)
「面白い発表じゃない!」
 彼女は視線を窓からゆっくりもどし遠くを見つめるような目で私を見て言った。
「正当な評価を学会でうけなきゃステップアップできないの。笑いをとっても
 駄目なの」
(引用終了)

 おお、そうかあ。私の周囲の実践家たちの場合だと、うけてなんぼ、って
とこがあるけど、うーむやっぱり「学問」の世界は違う・・・のか?

 吉本の芸人仲間と上野さんの講演を聞きに言って、みんな食事に誘われ、
そこでまあ素朴にあれこれ聞いてしまう仲間に

(引用開始)
 上野千鶴子に社会学を語らせる、という行為は、野球選手に野球を語らせる
のとはわけが違う。それは野球選手に食事中、突然バッティングをさせるのと
同じだ。演歌歌手と、芸能界について会話するのではなく、「コブシ聞かせて、
コブシ!」とせがむ行為になる。
(中略)
 ましてや討論は言葉の格闘技。日常会話から格闘技への枠は有って無い。素人
がプロにぶつける言葉は、素人ゆえに容易に格闘技になる。
 格闘家の食事中、いきなりボディブローをかけてくる素人がいたらどうだろう。
当然不機嫌になる。私が当初、研究室で教授にしていたことがそれであった。
私の質問にチラッと嫌な顔をして、でも、答えてくれる。私はずっと弁当を
食べてる時にボディブローを挑む素人だったのだ。
(引用終了)

 いやあ、なんとなくこの例え、わかるなあ。
 でも、そこらへんもうまく捌けてのプロ、という気もしないでもない。



posted by kingstone at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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