私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年05月03日

出張自立課題学習

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校にいた頃。


 今、いろんな子どもたちを知りたいのと、どうやって自立課題学習をする
のか、を他の先生に見て頂きたいという思いもあって「出張自立課題学習」
をしています。まあなかなか時間は取れないんですけど・・・

 ダンボール箱に教材やカゴ、カードやカード受け、様々な素材を入れて行き、
他の教室へ行って、その場にある机や場所を使って勉強する場所を作って
しまいます。必要なカードなんかもその場で作ります。

 うわあ、すごいやん、なんて思わせてくれることも多いです。

 今日対応した生徒。

 ラジカセが大好きでラジカセの前を動こうとしません。
 机カードを渡して勉強するところへ誘導しようとしても「ウー」と
うなり、寄せ付けません。

 まず勉強する場を離れた所に設定していたのですが、ラジカセの横に
設定し直しました。こうすると何をやるかは見えます。で「この勉強を
しょうよ」と誘います。まだ「ウー」

 でも一緒に曲を聴いていると私を見てニコッとしたりもします。

 でも誘うとウー・・・

 担任の先生が「勉強したらテープ」と言ってラジカセからテープを
出そうとするしぐさ。でも出させません。しかし、それが私にヒントに
なりました。

 さっとテープを取り、机カード(勉強しようよカード)受けの下に置
きます。
 で「お勉強したらテープだよ」
 で立とうとしない本人をイスごと横の勉強机の前へ。(っても60cm
くらいですが・・・無茶苦茶嫌われてしまったらどうしようか、と
かなり悩んだすえですが・・・)

 机カード(勉強しようよカード)を渡すと「受け」に注目しています。
そっと腕を「受け」の方向に押しました。すると彼はカードを「受け」
に入れます。

 そしてカゴに入った教材を見ます。厚紙に色マジックで引いた線と同
じ色の洗濯ばさみをつける課題。単色だけ。ひとつ手を取って教えると
後は全部自分でできました。

 できたらおしまい箱(右横に置いた段ボール箱)に入れることを手を
軽く取って教えます。
 
 次のカゴにはペットボトルとじゅず玉が4個。すぐに理解して
ペットボトルにじゅず玉を入れ、ふたをします。

 で、できたら自分でカゴをおしまい箱にしまってくれます。

「すごーーい、やったねえ!」とほめると彼はテープをぱっと
取ってラジカセのところへ。とにかく良く頑張ったねえ、と
ほめまくりました。

 しばらくして(10分くらいかなあ)からもう一度やってみました。
すると今度はカードを見せたらすぐに取って机のところへ。(テープを
取る時に抵抗したかなあ・・・忘れた)で、さっさと課題をやってしまい
ます。

 で全て終わってまた満足そうにテープを聴きました。

 今日、その後で廊下でその生徒とすれ違いました。するとその生徒
は私を見てニコッと笑い「よう」というように声を出し、手を挙げて
くれました。

 自分でもどきどきもんでしたし、○○さんあたりからは「なんてことを」
と言われそうでもありますが、なんかうまいほうにころんでほっとして
います。

 ひとつの仮説。
 今まで、そんなふうに達成感のある勉強、あまりしたことが無かったん
じゃないかなあ。そしてだから「終了」の概念がわかりにくいのじゃない
かなあ。
−−−−−−−−−−−−−−−
追記
 やっぱり「物理的」に動かしてる部分がありますね・・・非常にびびり
ながらですけど。

 この生徒の場合、上記とは別の織物の時間に担当になりました。織物を
教えることはすぐにあきらめました。それで織物の時間に織物の部屋で自
立課題学習をすることにしました。

 保護者に許可を取るためと特別支援学級時代の学習内容を聞くために電
話をしてみました。やはり学習内容は「わからない」とのことでした。そ
んなん多いです。

 私が関わるのは織物の時間(自立課題学習)のみでしたが、不思議なこ
とに朝、登校してきたら、彼は学校の中で私だけに毎朝、にこっと笑い
「お」と声を出し、手を挙げる、という挨拶をしました。担任も不思議が
っていました。

 学年末にはお母さんに自立課題をやっているところを撮影したビデオを
差し上げました。「平等じゃ無いじゃないか」と批判・禁止されそうな行
為ですが、やっちゃいました。まあ他の生徒は自分で織ったり、教師が手
伝って織った布を貰えるけど、彼には無かったから、という理屈は成り立
つか。









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