※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年05月01日

お願いすること

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校にいた頃。


※「れもん」ボランティア募集に関しての話ですね。

 > もうめちゃいろんな人にお願いしまくっています。

 先日も紹介した「川を渡る」慶応義塾大学出版会(アメリカの社協みたいな
組織の方が書いた本)の中にも、結局そこの職員さん、障害のある方が
コミュニティに参加するために、ボランティアとか擁護者になってくれ
そうな人に対してできることは「お願いすることだけだ」
というようなところが出てきます。

 この本の最後の方にマーフィーの法則みたいなのが並んでいるところが
あります。

(引用開始)
系B お願いされても障害者たちを拒絶する者はいる

 あなたは、世界は同報たちの援助に意欲を燃やしている人たちばかりと
思っていませんでしたか?拒絶は、もちろんしょっちゅう起こります。
「お願いする人」はこの拒絶にでくわすことを覚悟しておかねばなりません。
このような拒絶はお願いする人の責任であって、障害者たちに体験させる
べきものではありません。もし彼らが過去において拒絶されて傷ついたこと
がなければ、それでもなお自分の考えで「お願い」を続けるかも知れません。
「お願いする人」になれば、この経験をある程度共有することになるでしょう。
(引用終了)

 ここでいう「障害者たち」というのは「障害者の保護者」をも含めて
いいことだと思っています。
 もちろん

 >このような拒絶はお願いする人の責任であって、障害者たちに体験させる
>べきものではありません。

ってとこは、最初から「体験させるべきものではない」と言ってるわけでは
なくて

 >もし彼らが過去において拒絶されて傷ついたこと
>がなければ、

 つまりたいていは「ものすごく何度も拒絶されて傷ついてるんだ」という
前提に立っているわけですね。よくわかります。先日のプールでの浮き輪
拒否事件とか、私もまさに「この経験をある程度共有」させて頂きました。
(もちろん私ごときの程度じゃないでしょうが)

 ほんまいっぱいお願いしようと思います。
 頭下げるんはタダや!!

川を渡る


posted by kingstone at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | れもん(自閉症児託児活動) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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