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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月30日

家族が語るシンポジウム(療育援助セミナーから)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校にいた頃。


療育援助セミナーの報告です。

 「家族が語るシンポジウム」

 みなさん、地域の親の会の会長とか熱心にやってこられた方で
現在お子さんは成人。で、グループホームを作られた方や、
一般の会社に障害者枠で入って続けている方なんかがいろいろ
お話し下さいました。ようまとめませんけど、印象に残った所を。

 許可の取れた方のお名前を出します。

 横浜の斉藤瑛子さん。

 10人の方の保護者が集まって2年間限定で「共同グループホーム」
を作った。現在はそれぞれ数人でグループホームを作ったり、
してる。

 生まれ育った町で、慣れた環境で暮らしていけたり、緊急の時でも
近所で預かってくれるようなこと(レスパイトサービスとか)をして欲しい。
 そのためには学齢期から子どももそういうシステムを体験していること
が大事。

 千葉の坂本秀美さん。

 学齢期、お子さんは通常学級に通ってはりました。お子さんの教育に
ついては教育センターから担任と学校とを指導してもらったそうです。
詳しくは書きませんが、いわゆる「どなりこみ」というのも何度も
なさったとか。でもほんとそれでお子さんの環境をいい方向へ動かして
来られたようです。

 高校は全寮制の高校で、障害児クラス(?)のあるところへ進まれた
とか。そこで始めて悪口を言える友だちができたとか。

 例えば「あいつ、ひどいんだよ。僕がどらえもんを見る、と言うのに
あいつはおかあさんと一緒なんて子どもっぽいのを見るって言うんだよ」
とか・・・で取っ組み合いの喧嘩をされたとか。今まではどうしても
対等というより、みんなが譲ってくれる関係というか、本人さんも
それに気づいていて遠慮があったとのことでした。

 卒業後、一つ目のところは早くにやめられて、完全在宅の時期が
あったとか。その時お子さんがしみじみと言われたそうです。

「お母さん。制服を脱いでからが怖いって言ってたの本当だね。
 何もせずに家にいるってつらいよね」

 現在は一般の会社に障害者枠で就労され、かなりいろんなことを
任されて働いてはります。


 次の方は、後でお会いできず許可が取れなかったので、ほんま
ちょっとだけ。

 お子さんが他人と暮らす場を用意されました。
 で今からそこへ行くという時の一言。
「もう自宅には帰りません」
でそれからは、本当に正月の4日間しか戻らないそうです。

 そのお子さん一緒に暮らしてはる人と、時々トランプの
神経衰弱をされたりして遊ぶとか。圧倒的に勝つそうです。

 また動体視力もめちゃめちゃ良くて、ゲームコーナーの
スロットマシンは完璧に合わせちゃうとか。でも日本の
ゲームコーナーではお金にはしてくれないんですよね・・・
今度ラスベガスにでも行こうか、なんておしゃってました。

「自閉症を楽しませてもらってます」と言われたのが
印象的でした。



posted by kingstone at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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